平凡な幸せ

人生にとって、何が重要か？
・・・このような答の無い問題を
私は、時々考えます

意識して考えるのではなく
ふと疑問が湧くと
答えが出るまで、脳が考えることを止めないのです

答はいくらでもありますから
どれが正しいかは、決められるわけがありません

それでも、最近、確信に近い思いが一つあります
平凡であることの重要性です
自分が普通の人であるという自覚の重要性です

大人になり、仕事を得て、やがて結婚する
結婚すれば、子供ができて
何が何だかわからないままに、親になり
一生懸命、子育てをする・・・

・・・こうした平凡さの中に、人生の重要さがあると
私は、確信に近い気持ちを持っているのです
理屈や根拠はありません
しかし、強烈な実感があるのです

お金や名誉は
それは、あるに越したことはないですけれど
私は、それらが人生の目的にはなり得ないと思っています
もっと大事なものがある・・・

平凡に普通に生きる中で
人と出会い、人と関わる人生
その局面局面を、一つ一つ、けしておろそかにしないこと
それが一番大事だと思うのです

結果として、平凡な人生になってしまうのかもしれませんが
それの何処が悪いのでしょう？

非凡な人生を送った偉人は、いくらでもいます
しかし、私は、そうした人生は歩みたくありません
偉くならなくていいですし、平分でかまわないからです

平凡な人生は、人に自慢はできません
振り返っても、感動的なところがありません
これが理想の人生だと、人には話せません
自分の人生は、他の人生を知りませんから、評価のしようがありません

ただ、私以外の人の人生を遠望すると
平凡な人生を送っている人の方が幸せに見えるのです
私自身も、自分の人生の平凡な部分は、幸せな部分であると実感するのです
この実感を、私は、無視したくないのです