放射線より危険な強制退避・・・大震災の教訓１２

みんな、放射能を怖がり過ぎですよ
上空まで行って、引き返しできた自衛隊のヘリなんて最悪
地上で何時間も戦っている民間人を何だと思っているのでしょう？

放射能というものは自然界に存在しています
その他にも、レントゲンやＭＲＩも放射線だそうです
私たちは医療行為の一環としても放射線を浴びているのです

確かに、放射線には発がん性があります
放射線技師は、実際に、指先に腫瘍ができたりするそうです
だからといって、日本人の３人に一人が癌で死ぬ時代に
放射線による癌発生だけを問題にするのは偏向です

ほとんどの食べ物に発がん性があるんですよ！
それでも日本人の寿命は物凄く延びたのです
生きていれば、いつか癌になるのです！

私が問題にしたいのは
原子力発電所の事故に対処する用意を、自衛隊がまったくしていなかったことです
そのための装備がまったくないため
自衛隊は、平時の安全基準で行動する醜態を演じました

はっきり言おう
住民への退避命令もやり過ぎです
被災者に強制退避などさせれば
放射能を浴びるより危険です

余程のことがなければ、放射能で即死する人はいません
現場で作業された方の中には、すでに尊い命を捧げられた方がいます
これも一概に放射能が原因の死とは決め付けられません

あの程度の放射能なら
少し離れたところにいる人は
将来の癌発生率が統計的に若干高まる程度のことです

もともと身体の弱かった人や震災でダメージを受けている人を
強制的に、劣悪な住環境の避難所に避難させれば、確実に健康を損傷し
死に至る確立は、退避しないより高くなります
このことに誰が責任を負うのでしょう？

ストックの重要性・・・震災の教訓１１

停電・・・参りますねェ～
しかも今日は２回です
９時から１３時、そして、１６時から２０時まで
だいたい、そんなところです
先ほど、一回目が終わりました

オール電化住宅は停電中に各種機能が止まります
これがネックです
しかし、これは私の従来からの主張である

”家庭用蓄電池”

が開発されれば解決することです

電気が止まればオール電化はダメ・・・などという
短絡的な思考はすべきではありません

”家庭用蓄電池”に限らず
何かを蓄えておくシステムを開発することが
非常時のパニックを防ぐことになります
家庭用・業務用の燃料タンクが普及していれば
ガソリンスタンドの混乱も防げたはずです

”ストック”が重要なのです

過去数十年間、私達日本人はストックの重要性を忘れてきました
企業は、トヨタのカンバンシステムにしろ
セブンイレブンの何とかシステム（？）にしろ
とにかく在庫を持たず、財務上の無駄を省くことに専念してきました

そうした努力は無意味とはいいません
しかし、トヨタのカンバンシステムは、自社に倉庫を持たないだけで
下請けや運送会社、トラックの荷台と公道を自社の倉庫にしただけです

トヨタの利益のために社会にしわ寄せをしたわけです
自社の利益のために、自社以外の存在を犠牲にしただけです
公共心が著しく欠落した行為です

賞賛されたトヨタの生産システムとは
”ストック”と”公共心”の欠落したシステムであり
くしくも、戦後の日本人の精神を象徴するシステムでもあるのです

便利な社会は、たしかにストックの必要を感じない社会です
現金だけを持っていれば、なんとかなる社会ともいえるでしょう
人々は現金を獲得することのみに奔走します
私など古い人間には、それが浅ましいと感じられるわけですが・・・

ガソリンスタンドに行列を作り
スーパーで大量の買占めをする庶民は
ストックを持たぬ大衆の行為そのものなのです
それを批判する識者は、そんな社会をもたらした
ストック軽視の社会の病理を知るべきです