ストックの重要性・・・震災の教訓１１

停電・・・参りますねェ～
しかも今日は２回です
９時から１３時、そして、１６時から２０時まで
だいたい、そんなところです
先ほど、一回目が終わりました

オール電化住宅は停電中に各種機能が止まります
これがネックです
しかし、これは私の従来からの主張である

”家庭用蓄電池”

が開発されれば解決することです

電気が止まればオール電化はダメ・・・などという
短絡的な思考はすべきではありません

”家庭用蓄電池”に限らず
何かを蓄えておくシステムを開発することが
非常時のパニックを防ぐことになります
家庭用・業務用の燃料タンクが普及していれば
ガソリンスタンドの混乱も防げたはずです

”ストック”が重要なのです

過去数十年間、私達日本人はストックの重要性を忘れてきました
企業は、トヨタのカンバンシステムにしろ
セブンイレブンの何とかシステム（？）にしろ
とにかく在庫を持たず、財務上の無駄を省くことに専念してきました

そうした努力は無意味とはいいません
しかし、トヨタのカンバンシステムは、自社に倉庫を持たないだけで
下請けや運送会社、トラックの荷台と公道を自社の倉庫にしただけです

トヨタの利益のために社会にしわ寄せをしたわけです
自社の利益のために、自社以外の存在を犠牲にしただけです
公共心が著しく欠落した行為です

賞賛されたトヨタの生産システムとは
”ストック”と”公共心”の欠落したシステムであり
くしくも、戦後の日本人の精神を象徴するシステムでもあるのです

便利な社会は、たしかにストックの必要を感じない社会です
現金だけを持っていれば、なんとかなる社会ともいえるでしょう
人々は現金を獲得することのみに奔走します
私など古い人間には、それが浅ましいと感じられるわけですが・・・

ガソリンスタンドに行列を作り
スーパーで大量の買占めをする庶民は
ストックを持たぬ大衆の行為そのものなのです
それを批判する識者は、そんな社会をもたらした
ストック軽視の社会の病理を知るべきです