湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

鳩山政権に期待する

2009-09-17 19:16:50 | Weblog
いよいよ鳩山新内閣が誕生しました

私は鳩山氏に良い印象が無かったものですから
そして、民主党にも良い印象が無かったものですから
民主党政権の誕生は絶望の始まりであると考えました

しかし今、私の心境は変化しています

私は、民主党の勝利を見て
巨大な田中派の誕生であると感じました
そして、これを”田中角栄の呪い”と感じました

理不尽な形で政権を追われた田中角栄の呪いが
民主党政権誕生という
反自民、反官僚、反アメリカの怨念を具現させた・・・と感じたのです

そこで、改めて田中角栄にまつわる政治を振り返ると
そこには、もう一人
怨念を感じて政界を去った一人の政治家が浮かび上がりました
鳩山一郎です
鳩山由紀夫内閣総理大臣の祖父です

鳩山一郎と田中角栄には、多くの共通性がありました
そんな説を聞いたことがない私は、たいへん驚きました

さらに驚いたことには
鳩山一郎はクーデンホーフ・カレルギーに共感し
その著書の翻訳まで手掛けていることです

そして、さらにさらに驚いたことに
鳩山由紀夫氏は、政権交代を目指す今回の総選挙にあたり
月刊誌に発表した論文で
クーデンホーフ・カレルギーの人と思想を紹介し
自らの政治理念を語ったことです

この論文は部分的に米紙に紹介され
鳩山由紀夫は反米的な政治家であると烙印を押されたようです
それは、とんでもないデマであり
むしろ、米国の反日政策を浮かび上がらせることとなりました
日本のマスコミがこの点を突かないのは納得できません
鳩山論文に反米的なところはありません

私は鳩山論文を全面的に支持するものではありませんが
不当な批判をする勢力を警戒したいと思います
このことをきっかけとして、あらためて
アメリカのジャーナリズムの偏狭さを知ることができました

クーデンホーフ・カレルギーは、私もファンの一人です
私は鹿島守之助訳の全集を持っています
その全集の中でも「自由と人生」は鳩山一郎訳になっています
カレルギーはEU(ヨーロッパ共同体)成立の立役者です
ソ連の共産主義とアメリカの資本主義、そしてナチスドイツと戦いました

鳩山氏も論文で紹介しているように
映画「カサブランカ」の反ナチス指導者ラズロのモデルと言われています
第二次大戦中は年上の女優の妻とともにアメリカに亡命しました

私は鳩山政権に期待をもてると思うようになりました
鳩山氏個人は、あまり信用できない人物だと思っています
しかし政治というものは、大きな力で個人の長所も欠点押し流す力があります
私は良いほうの力に期待したいと思います
コメント (2)
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