無意識日記
宇多田光 word:i_
 



やれやれ、奴がツイートを始めるとこっちのペースが狂うわ。いやもう何が本末転倒なのかようわからんわい。

今日はEMI JAPANからプレスリリースがあり、ヒカルの総ダウンロード数が3600万だと発表されたらしい。いやはや凄いもんだ。桜流しも35万DLを突破したらしく大したもんだが、それでも全体の1%に満たないというのだから恐るべし。

とはいえ今や音楽の人気を測るのに最適な数字は動員数なのだから、なんだかこれだけデカい数字を出されても「本番じゃあない」という気分になってしまうのは私がひねくれ過ぎているんだろうかな。立派に商業活動として成立してるんだからもういいだろう、とは思うもののどうしてもこういう数字って漠然とした破壊力だけが伝わってきてそれに基づいた分析等には向いていない気がする。ここは素直に「スゲー」と言って驚いておこう。

商業的な成功は重要である。売れていればヒカルの発言力は維持される。幾ら周りのスタッフが好意的だからといって数字が上がらなければ肩身が狭い。ヒカルは喜んでいるのではないか。喜ぶべき事なのだから当然なんだが、売る事に特化している訳ではない売り方(なんか妙な言い方だな)をしている以上、売れる事は運でもある。数字というのは強力で、或いは強力であると思われていて。「何が好きかより売上を語れよ!」という名言(迷言)もある位だから、雑音は大きく減る。それが創作環境に及ぼす好影響は計り知れない。

なので…DVDシングルの売上は心配である。思わずあと5枚位買ってしまおうかと思ってしまう。生活の中で桜流しの占める割合を考えたらそれだけ支払ってもまだまだ安い位なのだが、それをしてヒカルが喜ぶかというと微妙だな。私がミュージシャンなら「それだけ予算があるのなら他の音楽にも費やして見聞を広めて欲しい」だなんて差し出がましい事を思っちゃいそうだが、ヒカルはどうなのだろう。

チャートアクションの発表は来年まで持ち越しである。DVDのみのフィジカルリリースという冒険がどのような実を結ぶか、暫し待っておくとしよう。

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例年だとそろそろ「今年の総括」みたいなエントリーを書く所だが今年は桜流し一発なのでわかりやすい。

にしても、これで、1998年から続く「毎年リリース」が15年連続と更新される事になった。音源と映像という観点からいけばUtada名義も含めて、になるけど。書籍「点」「線」も含めれば宇多田ヒカル名義のみでも15年連続になる。

1998 Automatic time will tell
1999 Movin' On Without You他
2000 Wait & See ~リスク~他
2001 Can You Keep A Secret ?他
2002 光 他
2003 COLORS 等
2004 誰かの願いが叶うころ 他
2005 Be My Last 他
2006 Keep Tryin' 他
2007 Flavor Of Life 他
2008 Heart Station / Stay Gold 他
2009 「点」「線」
2010 Single Collection Vol.2
2011 WILD LIFE DVD/Blu-ray
2012 桜流し

いやはや、こりゃ凄い。将来ディスコグラフィー書いたらいつ人間活動してたかわからないんじゃないか。

という事で目下の注目点はこれが16年連続になるかどうかだ、なんて言うと鬼たちを大爆笑させてしまいそうだが、どうせなら桜流しDVDシングルのリリースを一週間遅らせて来年にしてれば…いやまぁそれはいいか。

勿論、最大の問題は次の「EVA:∥」がいつ公開されるかだ。当初は2013年中の公開予定だったが、今はその表記はどこにもない。Qの作風のお陰で、期待のハードルが熱く上がっていく中で、はてさてそんな拙速な公開が望まれているかというと決してそんな事はなく、ファンの方は大抵、出来るだけ伏線を回収して締めくくって欲しいと思っている筈だ。一方で、人々の興味を惹いているうちに、鉄は熱いうちに打て、矢継ぎ早に公開してくる方法もアリだろう。どうなるかはわからない。しかし、3作目に対して人間活動中にもかかわらず新曲を持ってきたのだから4作目に対しても必要とあらば新曲を書き下ろす筈である。なんだか慌ただしい人間活動になっているが、十二分に毎年リリースは「16年連続」に更新される可能性がある訳だ。


…気が逸りすぎだな。まぁまだDVDシングルが発売になったばかり、というか正式な発売日は今日なんだな、な訳だから焦らずに参りましょうぞ。

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