無意識日記
宇多田光 word:i_
 



最大の問題だ。常に光が表舞台から姿を消さないかとの懸念が頭から離れない。兎に角、お金は2ヶ月で3万円しか使わず、栄光なんて欲しくない、他者からの贈り物に頼らない生き方の人だ。ハッキリ云ってこの正真正銘の才能に対して僕らがインスパイア出来る事など殆どない。就中名曲といわれるレベルの曲を書かせる様な影響は皆無だろう。ソレでも『曲を書こう』という気持ちにプラスを与える事なら出来る筈。宇多田光といえど曲を書かずに名曲を生む事はできない。夜寝る前にチラッとファンからの言葉を読んで"明日も頑張るか"と思って貰えるんならこんなに嬉しい事はない。

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宇多田ヒカルブランド下での"Popness"の独自性は、結果としての大衆性を追求するにあたって、プロセスとしては非大衆的なアプローチをとる点にある。つまり、制作過程において光は常に目下の楽曲がPopsとして成立するか否かの不安に苛まれ続ける。従って制作中のメッセには時折その不安を反映したフレーズが顔を出す結果となる。「大丈夫?私の興奮!大丈夫?!」という今回の名調子も、世間とのズレに気を遣わざるを得ない今の心理状態から生まれたものだろう。即ち今作業中の曲も、自己の従来からの嗜好に沿いつつもPopさを失わない、多くの期待に応える楽曲となりそうだ。

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