無意識日記
宇多田光 word:i_
 



詞には共通点が見いだせる。歌の主要なモチーフは"生命の強さ"だ。サクラにホトトギスがとまるかどうかはさておき、何処か和風/東洋風を感じさせる音と言葉の選び方。真ん中のパートには女優とか秋のドラマ再放送とか(ニュースもあるな)。軒並み色々とダブる。ゴングとパンチって両方ボクシングがモチーフだしね。要めとなるのは、両者とも具体的に涙の流れるシーンがある事だ。剛毅とすらいえる人の生命力と裏腹に位置する繊細な詩情。我慢の果てに溢れ出る一滴くの美しさは切なさを的確に視覚化してヒカルの映像的詞世界に聴き手を引き込む1曲目としての役割を共に見事に果たしている。

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普遍的魅力の度合いを語るのに売上の話を持ち出すのは安直だが、然し、07年のFoLの成功はヒカルの名を市場で延命させる大きな一撃だった。空前絶後のDL数も時代性との併走を感じさせた。さてアレから3年。世の中も様変わりしたがEVA&BWの成功やPoLの好評を挟んでの今の空気は大胆な変化を打ち出しても大丈夫、という気がする。浮き足立つ事は何もない。東京事変の様なプロジェクトを打ち出してもサマになるのではないか。唐突な位が丁度イイだろう。問題はUtadaとの兼ね合いの方だろうな。日本でヒカルのライバルといえば、洋楽アーティストとしての"彼女"をおいて他にないわね。

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