無意識日記
宇多田光 word:i_
 



効いている。3度目のサビではコーラスを一通り歌った後ソレをもう一度繰り返すのだが、コレは本来危険な構成だ。何故なら、直前の2番からの展開の「サビのコーラスから"TakeItEasyOnMe"への流れ」が余りに印象的な為、直後に同じコーラスを歌うと聴き手の耳が無意識的に"TakeItEasyOnMe"のパートが始まるものと期待してしまうからだ。故に、単なるサビの繰り返しではどうしても間延びした印象を与えてしまう。ソコですかさず一瞬間をおいて登場するのがあのエレキギターのメロディとラララの歌声だ。この編曲術のお陰で無意識下の"期待の肩スカシ"は雲散霧消してしまう。熟練の仕事である。

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