無意識日記
宇多田光 word:i_
 



CBtMのサウンドは、挨拶曲として重要な"抑制"がよく効いている。ぼくはくま程極端ではないにしろ、エモーショナルにPoLの様な哀メロを歌うのを得意とする光にしたら随分淡々とした印象だ。が、既述の通り2番サビ後に新規のメロディを繰り返した後"Baby,TakeItEasyOnMe"で2回、エモーションは頂点に達する。3回繰り返す通常のサビに対するカウンターオルタナティブとしての展開部というより、楽曲最大の見せ場としての1度キリなパートだ。ココは、ぼくはくまでいえば"ママ"の一言にあたる。もしこのパートを通常のリフレインにすれば泣きの名曲の完成だが、テイスターとしてのバランス感覚を欠く結果となるだろう。

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過去のどの曲とCBtMを比較するか。色々と思い浮かぶが、このblog的に1番重視したいのは"ぼくはくま"との相似である。皆も実感しているであろうCBtMのエンリピ促進剤っぷりはHステsgソックリだが、着ぐるみCMでも解る様に同曲はクマからの流れで生まれたとみていい。然しソレはあクマでスピリットレベルでの継承であり、サウンド面での直接的な相関は低かった。今回CBtMで遂に光はサウンド面でクマ的手法に踏み込んだとみる。童謡とR&B風を同列に語るとは如何にも奇異だが、共通するのは"音の数,音の動きを最小限に抑えつつ表現すべきポイントは総て網羅する"という点である。(つづく)

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