無意識日記
宇多田光 word:i_
 



買いにゆく」なんて2番アタマの詞のせいもあるのだが、CBtMはどこか"都会の情景(冬)"を思わせるサウンドだ。吐く息の白さ越しに雑踏を見やる際感じる孤独や無用な俯瞰。何か特定のコードや音色のチョイスでもあるのだろうか、歌詞をチェックする前にi_はスティングの"イングリッシュマンinニューヨーク"やブルース-スプリングスティーンの"ストリーツオブフィラデルフィア"を思い出していた。特に後者はWindow,Rain,Clothes等の単語が重なるし、"友の声が消え去りゆくのを耳にして"の一節などはまんまフラッシュバックを思わせる。この曲についてのメッセは080419。CBtMの詞が書かれていたのはこの時期なのかもしれない。

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繰り返し述べてきた様にCBtMは音作りが"少数精鋭型"だ。最少音数最大効果。故に清澄な美しさが全体を淡く覆う感覚があるのだが、どこかで見た事のある景色だなと思ったら、そう、TheBlueNileだ。光のフェイバリットの1ッであるこのスコットランドの3人組は大変な寡作で知られるが一度び新譜を出せば同業者達から必ず注目を浴びるという典型的なミュージシャンズミュージシャンだ。彼らのサウンドは抽出に抽出を重ね残った上澄みだけを丁寧に掬い採ったかの繊細な洗練が身上。CBtMにi_は、音楽性は著しく異なるものの同質の精神性を感じた。彼らがこの曲を聴いたらどう思うだろう。

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