635話「初笑い とら・とら・とら捕物帳」
係長宅で行われた新年会で語られる
三船班メンバーの登場する妙な時代劇とは・・・
・新年会の最中、石ちゃんが見ていたのが
主任演じる同心とジャネット八田さん演じる女ねずみ小僧の
何かよく分からない謎の時代劇でして
ここから、時代劇と刑事ドラマの妙な融合をテーマにした
異色の話が展開して行くのでした。
時代劇にゆかりのメンバーが大挙していて
面白そうだから、こう言う趣向に至ったのかは存じませんが・・・
・こう言う演出で思い出されるのが
脱時代劇で話題になったNHKの「天下御免」(や続編の「天下堂々」)でして
そう言う作品の影響もあったんでしょうかね?
・今回の時代劇版三船班は
主任と水さんが同心 長さんと石ちゃんが岡っ引きとここまでは良いとして
畑さんが何故か一番偉い遠山の金さん
松長さんは何故か殺される商人と言う役回りになっています。
・一見すると松長さんが貧乏くじを引かされる役所に見えますが
松長さんは時代劇にうるさいと言う設定もあってか
随所で過激な突っ込みを入れてきて存在感を発揮していました。
(本人曰く寅年生まれなので「大トラになった」からだそうですが)
極め付きは、時代劇のセットの中に
スーツ姿の松長さんが現れ
時代劇の豆知識を披露するシーンでして
時代劇のセットの中に、スーツの人が現れるだけでも面白いのに
それが、時代劇で悪役でならした
早川雄三さんなのでまた面白いんですよね。
それでいて、喋りの感じは
悪人イメージを微塵も感じさせない
気さくな素の(?)早川雄三さんを感じさせる所が
特にファンとしては非常に目を引かれる所でした。
この回の中でも、特にお気に入りのシーンです。
・さらに言いますと、早川さんが豆知識を披露した直後に
松長さん(早川さん)が
凄い顔で死んで(殺されて)いるシーンにつなげる所は
また憎らしい所です。
・実は今回の大悪は、主任演じる三船狂四郎で
これを迎え撃つのが水さん演じる正義の同心水木新吾
ラストは、一騎討ちで水木同心が勝ち!
と言った所で、いつの間にか寝ていた水さんを
主任が「事件だ、さっさと来い!」と一喝し 夢オチとなる訳ですが
どこまで(水さんの見た)夢なのか
石ちゃんの見ていたテレビの時代劇だったのか
ちょっと判断に迷う一編でした。
・女ねずみ小僧役で話をかき回すジャネット八田さんですが
八田さんが女ねずみを演じるって趣向がまず良かったですし
女ねずみの装束が、当時人気を博していた小川真由美さんの装束と
同じような装束だったのが、個人的には非常に良かったと思います。
ただ、劇中で八田さんの台詞が皆無だったのは
そう言う契約だったからなのかは定かではありません。
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