つばめ江戸日記

岡本茉利さんや好きなアニメ、声優、時代劇等について好き勝手に思う事を書き連ねています。

氷雪の門

2022年10月22日 | 岡本茉利

茉利さんは『氷雪の門』と言う映画で
真岡郵便局の電話交換手の一人香取知子を演じられました。
電話交換手の人は他にも結構出ていますので
茉利さんが目立っていたかどうかと言われると、何とも言えない所ですが
全体的に結構出番は多いと思います。
ちなみに知子は茉利さんにしては珍しく、おさげ髪の女性でしたね。

茉利さん演じる知子を含む、真岡郵便局の電話交換手の女性達は
ソ連軍の侵攻によって、数日後に撤退を余儀なくされるのですが
茉利さんが演じた知子は、親がどうしても反対した為、
数日後に行われる全員の撤退より一足早く、本土に帰る事になってしまいます。

茉利さんの一番の見せ場は、
知子が一足先に撤退する為に他の交換手達に別れを伝えるシーンでして
”仲間の交換手たちの顔を見たら、決心が揺らぐから”
電話で別れを告げるシーンを茉利さんが涙ながらに演じていたのが特に印象に残りました。
知子は、二木てるみさん演じる関根律子(電話交換手の班長)に
「一足先に本土に戻るだけだから、気にしないで」と慰められ、涙ながらに別れを告げます。

他のメンバーも当初は撤退しようとしていたのですが、
色々な理由から、電話交換の仕事を続ける内、ついにソ連軍の侵攻が間近に迫ってしまい、
ソ連軍の捕虜になる事を拒み、自決して果てると言う悲劇的なラストを迎えます。

この『氷雪の門』と言う映画は
一般的なわが国の敗戦の日である1945年(昭和20年)8月15日以降に
ソ連の侵攻によって悲劇が起きていたと言う事を、忠実に描いた貴重な作品でして
思想や茉利さんの出演云々は別にしても、
この『氷雪の門』は非常に意味深い作品ではないかと思います。

最後に余談ですが、茉利さんご本人のお話によると
茉利さんは、ご自身の演じられた香取知子のモデルになった方に、
実際にお会いになった事があるそうです。    
 
(今回は以前、掲示板に掲載したレスを再編集したものを記事にしております)


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