つばめ江戸日記

岡本茉利さんや好きなアニメ、声優、時代劇等について好き勝手に思う事を書き連ねています。

残酷時代劇

2023年04月15日 | 時代劇

千恵蔵、右太衛門両御大や錦之助、橋蔵と言った若手スター等を擁し
明朗、勧善懲悪で一時代を築いた東映時代劇映画でしたが
客足の減少等、様々な事情から
末期は集団時代劇(十三人の刺客等)を作った他
同じ頃に、残酷時代劇と大別される作品を作った事もありました。

有名なのが中村錦之助(萬屋錦之介)さんの「武士道残酷物語」ですが
大川橋蔵さんも同傾向の作品「幕末残酷物語」に出演されておりました。

映画は新撰組がテーマで
橋蔵さん演じるある目的で新撰組に入り込んだ男が
結局血みどろのラストを迎え、最後はもちろん・・・と言う作品でした。

橋蔵さんの役所は剣の腕も冴えず
最初はおっかなびっくり新撰組にいたのが
段々場慣れして、首はねも躊躇なく行うようになる
若様や葵新吾のイメージとは全く異なる役所でして

以前に似た記事(橋蔵さんの「この首一万石」の記事)を書いた際も
橋蔵さんと言うと時代劇で、明朗な役のイメージが強いだけに
そう言うのやるのか、とかなり驚いたと言う話をした事がありますが
これが錦之助さんならそう言う作品に挑戦するってのは
ご本人の後々の出演作品の傾向等から分かるんですけどね。

ただ、橋蔵さんのこう言う路線の作品を
その後見なかった所を見ると
やはりファンとしては、受け入れ難かったのかもしれません。