時代劇で悪を退治する職業で意外と多いのが医者です。
覚えている限り列挙して行きますと
『破れ傘刀舟』『松平右近』『悪党狩り』『暴れ九庵』『あばれ医者嵐山』
『おんな浮世絵 紅之介参る』『世直し順庵』
…他にもあったかもしれません。
覚えている限り列挙して行きますと
『破れ傘刀舟』『松平右近』『悪党狩り』『暴れ九庵』『あばれ医者嵐山』
『おんな浮世絵 紅之介参る』『世直し順庵』
…他にもあったかもしれません。
人助けを生業とする医者が人殺しをすると言うのは
よくよく考えると本業でやっている事と矛盾している訳ですので
「てめぇら人間じゃねぇ、叩っ斬ってやる!」と叫び
ワルを地獄に送る破れ傘刀舟の刀舟先生みたいに
ワルに理屈もクソもいらねえ!と開き直る例もあります。
それで良いんじゃないのか?と私も思う事もありますが
一方では、面白い事に医者が人を斬る為のそれらしい理屈を
(一応)本人に話させてけじめを付けている作品もあります。
よくよく考えると本業でやっている事と矛盾している訳ですので
「てめぇら人間じゃねぇ、叩っ斬ってやる!」と叫び
ワルを地獄に送る破れ傘刀舟の刀舟先生みたいに
ワルに理屈もクソもいらねえ!と開き直る例もあります。
それで良いんじゃないのか?と私も思う事もありますが
一方では、面白い事に医者が人を斬る為のそれらしい理屈を
(一応)本人に話させてけじめを付けている作品もあります。
例えば里見さんの松平右近こと藪太郎(藪さん)なんか
「俺は殺生は嫌いだ、だが歯向かう者は容赦しねえ!」
あるいは「人の病ばかりじゃねえ、世の中の悪を治すのも医者の務めだ
荒療治をさせてもらうぜ!」と分かりやすく口上を決めます。
「俺は殺生は嫌いだ、だが歯向かう者は容赦しねえ!」
あるいは「人の病ばかりじゃねえ、世の中の悪を治すのも医者の務めだ
荒療治をさせてもらうぜ!」と分かりやすく口上を決めます。
ただし医者が人を斬る理屈で、私が「そうきたか…」と唸ってしまったのが
『悪党狩り』の鶴田浩二さんの新村先生。
斬られる側からすれば、何言われても斬られるのが変わる訳じゃないのに
『悪党狩り』の鶴田浩二さんの新村先生。
斬られる側からすれば、何言われても斬られるのが変わる訳じゃないのに
この人は「私は医者だ」→「人を治すのが務め」→
「だがお前達は人じゃない」→
「だから死んでもらう!」
とご丁寧と言うか回りくどく理屈付けをしてから
人を斬っていくのが、非常に可笑しかったです。
この新村先生は実は『悪党狩り』の主人公ではありませんが
(※『悪党狩り』の本当の主人公は尾上菊五郎さん演じる同心神谷玄次郎)
時として、立ち回りシーンですら
主人公を凌駕するする活躍を見せる事がしばしばあったのも、
こうした変わった口上があったからなのかもしれません。
(※『悪党狩り』の本当の主人公は尾上菊五郎さん演じる同心神谷玄次郎)
時として、立ち回りシーンですら
主人公を凌駕するする活躍を見せる事がしばしばあったのも、
こうした変わった口上があったからなのかもしれません。