用のない街・板橋さんぽ1

都営三田線に乗って、バングラデシュへの旅に出た。改札を出て街のメイン通りを歩けば、そこはもうアジアンテイスト満点。

さて、当国のディナーは何をいただこうかな。ベジタリアンモードでいこう。

一献一品出合い酒@仙台

仙台駅そば、サンモールに面した壱弐参（いろは）横丁にある「きむら」にて、乾坤一×ロールキャベツ。被災地へ赴く前夜に一同集まり決起するなら、地元に詳しいメンバー御用達のアットホームな店での、このコンビが似合う。

アーケードの商店街から小路に折れたら、そこは仙台の昭和な空間。間口の狭い飲み屋の階段を上り、隠れ家スペースにての宴が始まる。みちのくの小京都の小さな蔵元の酒は、震災から立ち上がった力強さが滲む厚い味わい。濃い目の味が染みたロールキャベツの、店柄を醸す朗らかな旨さに、気持ちが心地よくほどけていく。念願叶って皆での訪問、杯を重ねるごとに絆深まる一期一会。

続々と仲間が集まり、都度都度乾杯また乾杯。瓶が空いたら冷蔵ケースから、好きな酒を出しては開ける、勝手知ったる気ままさも居心地の良さを助長する。いつもの四谷から飛び出して、いつもの面々との変わらぬ宴。現地入りを前に重ねる杯は、それぞれの思いを一つにまとめ上げる儀式のようでもある。一献一品の小さな酒宴、いよいよ天下泰平なり。

日々是好食…家族を支えた仲間との別れ

我が家で使っていた鍋に穴が空いてしまい、今日でお役御免となった。結婚以来ずっと使っているから、かれこれ17年半あまりの付き合い。荒っぽい使用者に耐えつつ、これまでよく頑張ってくれたものだ。

愛用品には感情移入してしまう方、しかも家庭の食を支え続けてくれた調理器具とくれば、思いはひとしおだ。普段使いの食事にはじまり、折々の記念の日、逆に厳しい時も、この鍋と家族とともにここまで来たんだな、と言ってもオーバーではない。子供たちが成長し、そろそろ量的にまかなえない大きさになってきたから、きっと自ら引退を決めたのだろう、とも思ったりして。

普段は手入れなどいい加減だが、せめて最後はお疲れ様、とお背中しっかり流させていただき、感謝の一献も軽く振って。回収車のアナウンス聞こえてきたけど、まあ次回でいい。さっぱりした体で、名残のくつろぎをしていって下さいな。

日々是好食 銀座梵天@銀座

昨日久しぶりに、仕事場のそばにある「見た目が美しすぎる中華そば」の店を訪れた。スープの醤油色の濃度、麺の背面配置具合、ネギの白のハイライトに味玉の黄のコントラスト。チャーシューの占める面積とスープへの浸り深度。私的に写真映えナンバーワンのビジュアルだ。

リフトでもたつくと海苔のシャープさが損なわれていくため、撮影は着丼後すみやかにそのままで。後ほどスタッフが美味しく頂きました。

上大岡タンタンの担々麺@上大岡

うっかり終電を流し、蒲田で泊まりを覚悟したら接続があり、何とか最寄り駅までたどり着くことができた。ホッとした勢いで地元の名店「上大岡タンタン」で、滅多にしない締め麺を決めた。1時半なのにこの行列で、脂っ気ないニンニクスパイシーなタンタン麺が、酔い覚ましに適度な重さが嬉しい。

軽くやっちゃった感があるので、せめて自宅まで3駅分は歩いて、酒と炭水化物を昇華しておくかな。