ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

壱献@郡山

2014年03月17日 | 旅で出会った食メモ
被災地巡り最終夜も復興応援で「旅先グルメをリフト撮り」。郡山駅そばの「壱献」にて、しめ鯖とメヒカリ唐揚げリフトだ。

せっかく福島県に来たので、地元の味覚を味わって支援とも思ったが、地魚は揚がっておらずしめ鯖は塩釜のもの、メヒカリもいわきのローカル魚だが別の地のものという。野菜も時期が早く、地物はまだ出回る前とか。

まあ気持ちだけでも、と脂ノリノリトロリのサバに、身が丸くホックリのメヒカリを堪能した。中継ぎはさっぱり、漬物盛り合わせリフトもおまけ?

郡山てくてくさんぽ1

2014年03月17日 | てくてくさんぽ・取材紀行
気仙沼から一ノ関までのJR気仙沼線は、18きっぷの旅らしく四人掛け席でのどかな風景を満喫した。その後はまたもや通勤型をひたすら4本乗り継いで、夕方郡山についた。そのまま乗り継げば終電で帰宅できるが、今宵はここでストップオーバー。

くたびれたのもあるが、被災地巡りの旅としては福島県にも寄っておきたい。さて、何を食べて現地を応援するか?

一献一品出合い酒@気仙沼

2014年03月17日 | ◆一献一品出合い酒
気仙沼プラザホテル・お魚いちばに併設の「港町レストラン 鮮」にて、蒼天伝特別本醸造×フカヒレ寿司。東北屈指の遠洋漁業の基地を前に飲むなら、建物がレトロな地元蔵元の酒と延縄混獲の高級食材な、このコンビが似合う。

復興の途上で夜は閑散とした町で、やっと見つけた飲食店の灯。OS直前の滑り込みにホッとして、ちょい張り込んでの三カンを頼む。プルプル、シコシコの弾力に、プツプツの歯ごたえから染みた味がジワッ。食感の豊かなバリエーションこそ、水揚げ地ならではの華やかさか。迎える冷酒は、甘さがクイと押すしっとりした口当たり。連日の被災地巡りのお疲れに、傾けるたびに体の奥へとしんみり溶け込んでいく。漁師町にしてはの上品な酒が、フカヒレの高級さに相応のような一期一会。

窓の外に広がる内湾は、明かりの少ない港町にあり漆黒の暗さ。明日の早起き市場訪問では、復興の活力を感じさせる賑わいを期待し、蒼天を突くごとく杯を上げてみたりして。一献一品の小さな酒宴、がんばろう天下泰平なり。

ローカル魚でとれたてごはん…気仙沼『大漁丸』の、カジキマグロの中骨唐揚げ定食

2014年03月17日 | ◆ローカル魚でとれたてごはん

気仙沼市街の復興屋台村は2カ所あり、紫町のが地元向けで一杯飲み屋やフカヒレの旭寿司がある。気仙沼横丁は定食、ホルモン、ラーメン、寿司など幅広く、昼は11時ごろから営業しているので、気仙沼を出る前のランチで訪れてみた。お目当ての「大漁丸」は、施設の中央にある、魚系の居酒屋だ。おばちゃんと姉さんの2人でやっていて、店内は狭いながらも活気がある。壁いちめんに来店者の記念写真があり、カウンターには酒瓶がずらりと並ぶ様が、地元のお客が普段使いしていることが伺える。

目当てのカジキマグロは本マグロ、サメに並ぶ、気仙沼漁港の遠洋ものの水揚げ魚介。刺身定食や中落ち丼などもあるが、地元で食べる地魚料理らしいものをいただきたい。中骨唐揚げにライスと味噌汁を付けて、定食にしてもらった。中骨ごとついた身を揚げてあり、バクっといくとガチリ、グニャリとした食感。中骨付近は白身とゼラチン質が骨にへばりついていて、なかなか外れず上の前歯でこそげると、クニクニと味が染み出てくる。ほじりすすりは手間な分、凝縮した身の味がしっかり楽しめる。手と口がぬるぬるになるがお構いなしで、これぞ漁港らしい食材を使い切る料理だ。

気仙沼滞在でマグロカツ、フカヒレ寿司に続いてカジキと、遠洋の水揚げ魚種3種を制覇。最近は背びれの付け根をすすり食べる、カジキの「ハーモニカ」という部位が人気らしい。骨がしっかりしていて、間ごとに身が均等に入っているので、ひとつひとつ吸いながら食べるのが名の由来という。お姉さんにこれを食べに来ます、と再訪を約束。店を出る際に復興ステッカーをいただいた。


南三陸てくてくさんぽ8

2014年03月17日 | てくてくさんぽ・取材紀行
内湾をぐるりと囲む気仙沼の街は、どこからでも海が見える。観光の見どころも港沿いに集まり、寒さの中をひとめぐりしてみることに。

魚市場そばのホテルを出ると、周辺の見渡しの良さに、改めて津波の猛威を感じる。道はところどころえぐれ足場は悪く、かさ上げ工事のダンプが行き交い埃もすごいこと。なので出航前の遠洋漁船が待機する岸壁に出たら、改修工事が終わって間もないらしく広く走りやすい。

内湾の最奥は大島行きフェリー乗り場が設けられ、ちょっとした公園になっている。森進一の「港町ブルース」の碑を経て魚浜公園でゴールにしたかったが、海上に渡した浮見海道が工事中なので断念。このあたりも津波の被害はひどく、広大な更地に解体待ちの店舗が痛々しい。

足場の関係で半分弱は歩きとなったが、おかげで町の現状がしっかり感じられた。次に来る際は、同じルートを終点まで快走できることを祈りつつ。