一献一品出合い酒@四谷

毎度おなじみ、しんみち通りの「北町商店」にて、中々×南三陸産生ガキ。震災三年を思いながら現地に想いを馳せるなら、当店いつもの焼酎に直送の旬の幸といった、このコンビが似合う。

旅を生業にする同志との宴は、この店あのテーブルが今やお決まり。ひとしきり飲んでのメインは、南三陸の湾の声が届く新鮮さが清々しい。生のイキを引き出すソースの技が嬉しく、舌にツルリ、甘みふっくり、潮の香りがスッキリと続けざま。去年立ったあの浜のさざなみが目に浮かんだところに、馴染みの焼酎でホワリと胃の腑が温もりゆく。ここへ来れば心ははるか、かの地へ通う仲間とともにの一期一会。

店に集い意気投合した面々と、念願の訪問もいよいよ実現。できること、伝えられることは何かを論じながら、減り行くボトルの向こうに見えるは、泊浜の笑顔の数々との再会の場面かな。一献一品の小さな酒宴、いざ行け天下泰平なり。