ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

白金豚の缶詰

2013年12月13日 | 旅で出会った食メモ
旅先でよく、ローカルな食品の缶詰を買ってくる。宮古のサケ中骨水煮、大間のマグロ血合い生姜煮、下関の鯨大和煮などなど。仕事に使う戸棚に備蓄して、たまにプチ贅沢な酒の肴に楽しんでいる。

最近家飲みをやめたので、缶詰が溜まる一方になったため、今夜は家族の晩飯に使用。トップクラスのプレミアム品・白金豚の角煮缶をおろしてしまった。軽く煮込んだ野菜と一緒に、白金豚角煮丼の出来上がりだ。

白金豚は宮沢賢治の「フランドン農学校の豚」の一節に名の由来がある、花巻のブランド豚肉。脂の旨さが自身が食べ歩いた銘柄肉屈指で、この丼でもホロリ、トロリの厚い甘みが絶品ものだった。また花巻の「ポパイ」に盛岡の「源喜屋」、行きたいなあ。

一献一品出合い酒@神泉

2013年12月13日 | ◆一献一品出合い酒
道玄坂上に近い「土濱笑店」にて、緋岸桜×タナガの素揚げ。奄美の話題を肴に島テイストに浸って飲むなら、島の方が営むのどかな店のカウンターの隅にて、このコンビが似合う。

大島に与論に喜界島と、島ごとの焼酎があふれんばかりの品書きに、迷いながらの一杯目は桜を冠した銘柄に。ロックになじむ軽やかなキレが、早咲きの桜の清々しさを思わせる。迎える素揚げは川エビらしく、殻と足とヒゲがパリッと軽やか。焼酎を含めばホクホクの身に、じわりまろやかに染みること。箸がのびグラスに手がのび、南方の幸の組み合わせに酔いが深まりゆく。寒い東京をひと時忘れ、早咲きの桜を愛でるがごとくの一期一会。

馴染みの客の席の間を、パタパタと駆け回る小さな看板娘。杯を傾ける合間にちょっかい出され、それが妙に和む。凪の波間に揺られるような、島じかんにゆるり取り込まれたひと時が、都会に身を置いていると愛おしいことといったら。一献一品の小さな酒宴、てげてげ(適当に)天下泰平なり。

土濱商店@神泉

2013年12月13日 | 町で見つけた食メモ
奄美大島をフィールドにしていらっしゃっるカメラマン&編集者の方と、今宵はご一緒した。近刊の週刊新潮でも奄美の自然を主題にした写真を、カラーグラビアで発表。奄美の世界自然遺産へのエントリーと合わせ、今後の活躍が期待される。

お店は神泉にある奄美料理の店、土濱笑店。島焼酎の品揃えはさすがで、龍宮にれんとに緋岸桜を傾けつつ、奄美談義に盛り上がった。締めはやはり鶏飯。出汁の鳥ササミ汁ご飯が、酒の締めに嬉しい。