ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

一献一品出合い酒@台湾・基隆

2013年12月03日 | ◆一献一品出合い酒
碧砂観光魚市の食堂街にある「食堂 海味鮮」にて、台灣啤酒×ヤリイカの蒸し物。台北までやってきて漁港でローカル魚巡りをするなら、市場食堂の駆けつけ一杯にふさわしい地元らしさの、このコンビが似合う。

鮮魚店の美人姐さんのとりこになり、店頭で勧められるがままに朝飯のおかずの魚介を検討。アジにサバ、スズキに鯛と、日本でも馴染みの顔ぶれがホッとさせる。案内された食堂に獲物を預け、焼・汁・蒸と調理を選べば、すっかり地元のツウの気分。小振りのイカは朝とれのシャキシャキで、ムグムグやるとほんわかな甘みが膨らんでいく。バシャリと流し込む瓶ビールは、熱帯仕様の淡軽さ。イカの甘みを程よくとどめ、次なる一匹にまた誘う。親しみあるローカル魚に暑い国らしい地ビール、非常好吃な一期一会。

お礼の挨拶を口実に、美人姐さんの店にまたまた顔を出す。美味かったよ、ありがとうは伝わったものの、美貌への気の利いたホメ言葉が出ない語学力が、どうにももどかしいこと。一斟一种的小酒席、在市场的美女面前就一天下泰平。(訳・一献一品の小さな酒宴、市場で美女を前に天下泰平なり)