腐敗する泥寧の中にいるわたしを
あなたは岸辺より手を伸ばす
沈んでいく顎はぷかぷかと浮き沈みを続けるが
動くことはできぬと酔いしれるわたしには
あなたの指先など肉にすぎない
あなたに何がわかろうか
わたしに何がわかろうか
纏い絡み粘りつく
紫色の泥の心地よさ
(わたしの足は何かの骨を踏んでいた)
きっとあなたにはわかるまい
その岸辺から手を伸ばすわけを
知り得ぬのと同様に
救けたいと望んだとても
そことここは天地ほど遠い
わたしは岸には上がらないが
あなたも沼へは潜らぬだろう
あなたは岸辺より手を伸ばす
沈んでいく顎はぷかぷかと浮き沈みを続けるが
動くことはできぬと酔いしれるわたしには
あなたの指先など肉にすぎない
あなたに何がわかろうか
わたしに何がわかろうか
纏い絡み粘りつく
紫色の泥の心地よさ
(わたしの足は何かの骨を踏んでいた)
きっとあなたにはわかるまい
その岸辺から手を伸ばすわけを
知り得ぬのと同様に
救けたいと望んだとても
そことここは天地ほど遠い
わたしは岸には上がらないが
あなたも沼へは潜らぬだろう
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