ふつりと途切れる瞬間はいつだって同じだ
目頭から涙は滲み出してふれた不織布に消えていく
けれど出ていかないものたちは
涙には溶けてゆかないらしい
つまり濃度を増したそれらはずっと
滞留して、掻き乱して、堆積して
それなりに色んなことを試したと
自己判断するのは間違っているだろうか
だからこんなちょっと音楽を聴いたくらいで
頭を垂れてうなだれている
浮遊しながら断頭台へ向かうだけの
いきものであればどれほど簡単だろう
頸を切り落とせば事足りる
たどりついたのはごく簡単な結論で
わたしは決めかねている、
楽になりたいのか
苦しくあり続けたいのか
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