暇人詩日記

日記のかわりに詩を書いていきます。

KLSK

2008-09-11 | つめたい
あなたは私が愛した最後の無言
むつごとを交わすことなく首を絞めて終わる
いっそ一人で達することができたならどれほど幸せでしょう
あなたに出会い私は私によって
たかく高いプライドを砕くことを知った
もっと罵ってもっと痛めつけて
気持ち良くもないということはひどく気持ちいいの
誰もいないということがどれほど苦しいか
それを享受する自分のどれほどいとおしいか
あなたは私に何も教えてくれなかった
だから私はすべてを自分で知ることができる
精一杯の虐待をありがとう
けれどあなたなんて人は最初から存在しないと
あなたはきっと微笑みながらささやくのでしょうね
無言を破るのはついにその時
私もずっと昔からあったことばをありったけ
あなたにぶつけてから破裂しようと思うの
頭の中でささやいたところで声が出ているわけじゃない
あなたはささやいたところでどこまでも無言でしかない
まるで喧嘩をおさめたいがために黙り続ける子供みたいに
あなたは私のように脳内で誰かを犯し殺し引きずりまわす
私にだけはわかっているから
ひとりじゃないことがわかって安心したでしょう
私はちっとも安心できていやしない
枕もとに銃を置いて眠るようなおばかさんではないけれど
私はちっとも安心できていやしない
自尊心を自分で砕くなんてまるで逆説みたいなおはなしね
あなたが私の首を絞めて声を発するときを待っているの
待ちに待った復讐はその時に始まってすぐに終わる

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