暇人詩日記

日記のかわりに詩を書いていきます。

液状化

2020-06-24 | つめたい
ああなんて美しい景色だろう
呟いた足元では
鯢が腹を膨らましている
足跡、足跡、いくつもの
草木は芽吹くことを諦めた
そうだね、とても美しい
一本の紐があるだけで
星から落ちた天の雫を
いくつまで数えていられるだろう
足跡、足跡、途絶えた頃には
ぼくらがあなたの足元にいる

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