台湾独立運動の闘士でありながら、死んでも中国人にはなりたくない、という理由で金美齢先生は日本国籍を取得し、日本人となりました。
私にしてみれば、独立運動を諦めて他国の国籍を取得したヘタレとしか言い様がありませんが、それほどわが国とその国民性を信頼してくれているというのは、嬉しくもあります。
何も、先生のようなインテリ台湾人だけが、日本を信頼しているわけではないことを知りました。
金先生も、上の動画の老婆も、台湾の老人は日本精神ということを盛んに賞賛します。
老婆によると、日本精神とは、義理堅く真面目であって勤勉であるということだそうです。
私たち現代日本人も、世界の常識から見れば、信じられないくらい真面目で義理堅く勤勉なのでしょうが、老婆が夢見る日本は、もはや遠い昔のファンタジーなのだろうと思います。
台湾の人々が日本に親しみを持つ最大の理由は、中国国民党による苛烈な支配を受けたからだと推測します。
多くの台湾人が、日本流の高等教育を受けたというだけの理由で、中国国民党に虐殺された記憶があるからでしょう。
終戦後、台湾の人々は、大日本帝国が去って中華民国が来ると聞いて期待したそうですが、後に、彼らはそのことを、「犬が去って豚が来た」と嫌ったそうです。
日本統治時代にはあり得ない、教師が教室内で淡を吐きまくるとか、水道を初めて見た中国人が金物屋に走り、蛇口を買っては無暗に壁に突き刺しては水が出ないと文句を言ったりとか、日本人にはあり得ない愚かな行動を取ったことことも大きな要因だと言われます。
子どもでも、建物の中で淡を吐いてはいけないとか、水道が通っていない所から水が出るはずはないということを、日本統治時代に教えられていたということでしょう。
しかるに、台湾と同様に日本の支配を受けた韓国人が、なぜことさらに日本を嫌うのでしょうね。
私の小さな推測では、朝鮮半島は大中華帝国と国境を接し、それでいて長らく朝貢国ながら独立を保ち、大中華の文明をわが国に伝えたその歴史と矜持が、日本に統治されたことを屈辱と感じ、今に至ってなお、反日に走らせる動機になっているように思えます。
翻って台湾は、長らく大中華帝国の流刑地であり、風土病が蔓延する最悪の島とされていました。
しかし大日本帝国がこの島を支配するや、公衆衛生を徹底し、本土以上に立派な病院を建てて風土病を撲滅せしめ、さらにはインフラを整備して島の人々の生活を豊かにしました。
一に限ってこのことが、台湾の人々の親日的な態度を、今に持続せしめているものと推量します。
人の心というのは複雑なようでいて、じつは単純なものです。
褒められればうれしいし、貶されれば怒りを感じるものです。
庶民レベルの生活が向上し、豊かになったと思えば、支配者が誰であっても、庶民は支配者に好感を持つものです。
国家レベルの難しい問題を処理することなど私にはできませんが、せめて、私の下で働くわずかな者に対しては、褒めるべきは褒めるよう心掛けたいと思うのです。
その小さな積み重ねが、庶民の幸福に繋がると思うからです。
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