ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

中国漁船

2010年09月16日 | 社会・政治
  外国の侵略をうけたとたんに、国内のいっさいの争いやねたみは消え失せ、帝国のすべての力が一つになって共通の敵に立ち向かうであろう。(中略)日本の首都や港町を破壊したり、沿岸を荒らすことはたやすいことであろうが、国内に奥深く入っただけで、決定的な打撃を受けるのである。(中略)敵の大軍を打ち破ることは、もっとも狂気じみた、命にかかわる企てであろう。(中略)
 日本と中国とには、大きな隔たりがある。

 
上記は、幕末に日本へ馬を買い付けに来たイギリス軍将校の日本滞在記にみられるものです。
 日本が軍事的脅威になり得ることを、中国と比較して論じています。
 幕末、小さく野蛮な島国だと思っていた日本が、実際に来てみると、大名から庶民に至るまで、清潔で誇り高く、好奇心旺盛で、ヨーロッパ人に対し友好的であることに驚いています。
 
 フランシスコ・ザビエルも、今まで出会った異教徒のなかで最も優秀な民族、と誉めたたえています。
 
 古く、聖徳太子は、日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す。恙無しや、と、当時の大帝国、隋を見下したような手紙を送り、日本人の鼻っ柱の強さを東洋世界に喧伝しました。

 しかるに、昨今の日中関係を見ると、中国のやりたい放題ですね。
 先般の中国漁船と日本の巡視船との衝突では、敵意むき出しの中国メディアによる日本非難の大合唱。
 領土が絡んでいるからと言って、あまりに大人げないのではないでしょうか。

 私たちは聖徳太子の昔から向こうっ気が強く、誇り高い民族です。
 先の大戦以降、わが国が弱腰の外交を続けているからと甞めてかかると、まずいことになりましょう。
 たかが戦争に敗れただけで、民族の本質が変わるはずもありませんから。
馬を買いにきた男―イギリス陸軍将校の幕末・日本日記― (東西交流叢書13)
宮永 孝
雄松堂出版

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