ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

情報革命

2010年09月15日 | 社会・政治
 今日、科学研究費補助金の説明会に行って、隔世の感を覚えます。
 私が科学研究費補助金の事務を担当していたのは、もう10年以上前。
 その頃には、締切日になると山のような申請書を抱えて東大や筑波大が4トントラックを何台も仕立てて文部省に乗り込んだものです。
 
 今は、
e-Rad(府省共通研究開発管理システム)により、紙は一枚も使わずに申請できます。
 わずか10数年で、世界は変わりました。

 私が就職した19年前、オアシスだとか書院だとか、ワープロが全盛でした。それから5年もたたないうちに、パソコンが普及し始めました。最初は係に一台。やがて二人に一台。そして全員に一台づつになるまで、数年しかかかりませんでした。
 今では、パソコンなしには何の仕事もできません。

 多分現在私たちが置かれている状況は、情報革命というべきで、これは19世紀の産業革命に匹敵するほど、人間の生活を変化させるものだと思います。これがいつまで続くかわかりませんが、ことの本質から言って、100年以上は続くんじゃないでしょうか。

 弊害として考えられるのが、リアルな人間関係を苦手とし、仮想空間での関係性を重んじること。
 しかし人間はどこまでいっても血の通った生き物。小便もすれば大便もする。ときには吐くまで飲むこともありましょう。
 そういうリアルであるがゆえの面倒くささを避けていては、人間が持つ社会性を破壊することにつながりかねません。
 情報革命で便利になるは良し。しかし、そのために、生きたコミュニケーションがなくなっては、人類に未来はないと思うのです。
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