ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

第2次安倍内閣

2012年12月26日 | 社会・政治

 安倍自民党総裁が本日第96代総理大臣に任命されましたね。
 第2次安倍内閣の発足です。
 党の枢要な職に女性を複数登用したり、総裁選を戦った石原議員を総務大臣に起用したり、工夫の跡がうかがえます。

 なにしろこの内閣に重厚感を与えているのが、元総理の麻生太郎議員を副総理兼財務大臣で起用したことと、前自民党総裁の谷垣議員を法務大臣に迎えたこと。

 初大臣もおり、バランスが取れています。

 ライバル、石破幹事長の続投を決めたことも、安倍内閣が自民党一丸となって民主党政権下の3年3カ月でぼろぼろになってしまったわが国の国政を立て直そうという強い意志を感じます。

 韓国や中国はわが国が急激に右傾化していると騒ぎたてていますが、右傾化というのは明らかに間違いで、やっと真ん中よりになってきただけのことでしょう。

 第1次安倍内閣では、わずか一年の間に憲法改正に必要な手続きである国民投票法を通し、教育基本法を改正し、さらには防衛庁長年の悲願であった省昇格を成し遂げました。
 一年でこれだけのことをやるというのは大変なことだと思います。

 是非長期安定政権を作り上げ、安倍総理が昔から口にする戦後レジームからの脱却を図っていただきたいと思っています。

 拉致問題では小泉内閣時代、官房副長官として北朝鮮に同行し、大いに成果を挙げました。
 あれから10年、拉致問題はいっこうに進展を見せません。
 この問題にも真剣に取り組んでもらいたいと思います。

 そしてなんといっても経済。
 多くの国民が、デフレ下、物価は下がったけどそれ以上に給料が下がり、可処分所得は減る一方という現状に不満を抱いています。
 小泉改革の負の側面である、非正規雇用の爆発的な増加も問題です。
 経済問題をうまく片付けることができれば、第2次安倍内閣は長期安定政権となることが可能でしょう。

 民主党がひどすぎただけに、期待していますよ。


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冬至も過ぎて

2012年12月26日 | 文学

  冬至が過ぎて4日経ちました。
 銀杏の葉は散ってしまい、紅葉を楽しむこともできない、真冬ですね。

 しかし少しずつ日が伸びていくと思うと心躍るものがあります。

 17時を過ぎると真っ暗。

 定時で職場を出ても真っ暗なのは嫌な気分です。

 神な月 風に紅葉の 散る時は そこはかとなく 物ぞ悲しき

 「新古今和歌集」に見られる藤原高光の和歌です。
 今となっては、葉は完全に散ってしまい、散る葉にもの悲しさを感じることもできません。
 首都圏ではそうでもありませんが、北国の人々にとってはまさに死の季節かもしれませんねぇ。

  冬枯の 森の朽葉の 霜のうへに 落ちたる月の 影のさむけさ

 同じく「新古今和歌集」藤原清輔朝臣の和歌です。
 こちらはまた震え上がるような寒さを感じさせますねぇ。
 しかし、その寒さが、凛とした空気を招いて、冬らしい清浄な感じを醸し出してもいます。
 
 私は冬の凍えるような空気に清浄を感じ、わりとこの季節を好んでいたのですが、年のせいか、体重が落ちたせいか、今年は冬の寒さがこたえます。
 布団から出るのが一苦労です。

 昔思ふ 庭にうき木を つみおきて 見し世にも似ぬ 年の暮かな

 またまた「新古今和歌集」西行法師の和歌です。

 年の暮れに感慨に耽るのは誰しも経験したところだと思います。
 繰り返しのように思える一年。
 そして毎年同じような年の暮れ。
 しかし昨日と同じ今日はなく、今日と同じ明日もないのと同様、同じように見えてじつは同じ年の暮れなどありえようはずもありません。
 一年365日を生きれば、それはあっという間のように思えて、じつは様々な出来事が起こり、それは気が遠くなるような年月の積み重ねであるに違いありません。

 あと2日通えば年末年始の休みに入ります。
 最終日に会議が入ってしまったのは痛恨事ですが、それもなんと言うこともなく過ぎてしまうでしょう。
 だからと言って今の私には、何の感慨もありません。
 何が起ころうと、人生はまだまだ続くのでしょうから。

新古今和歌集―ビギナーズ・クラシックス (角川ソフィア文庫 88 ビギナーズ・クラシックス)
小林 大輔
角川学芸出版


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