ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

気がかりは、真っ向勝負でぶっ壊す!

2018-02-13 09:44:00 | 暮らし

 いつからだい?前の前の寒波の時からだから、1か月近く経つなぁ。ずっとずっと気がかりで、なんとかせにゃ!って思い続けてたんだ。旧鶏舎の屋根の雪!落ちんぞ。強烈な南西風に吹き寄せられて、北側にこんもりと積もった固まりが、その後の低温でぎゅっぎゅと締まってトタン屋根にこびりついたまんま。45度近い急傾斜だってのに、なんだい、このしつこさは!

 傾斜がきついので、上って下ろすわけにもいかん。下からスコップ突っ込んで突き崩すのが精いっぱい、1か月以上にわたって屋根の頂点付近を我が物顔に占領し続けている。ここまで零度を上回ったのは数日、それも昼間の数時間のみ、晴れ間ともとんとご無沙汰だから、きゃつらはいっそう団結を強固にし、次々と仲間を増やして、屋根上帝国を築いている。このままじゃ手作り手抜きのおんぼろ小屋などつぶれるのは、時間の問題だ。そろそろ建て替え時とは思えども、冬のさ中にぺしゃんこおじゃんはちと困る。うーん、なんとかせにゃ!と思い悩みつつここまで来た。

 またまた、昨夜からの大雪、数日間は続くって話し。新たに30センチは積もったし、今もなお降りしきってる。こりゃ、いかん、こりゃダメだ!下ろすしかないぞ。馬鹿だよなぁ、雪降りの中で雪下ろしなんてよ。

 行ってみて驚いた!落ちてる!あのにっくき塊がずり落ちてた。さすがに新雪をずしっと支えて耐えきれなくなったんだろう。良かった、にゃ良かった、が、完全に屋根が雪にすっぽり埋まってしまってる。しかも、落ちきれなかった雪の塊が、未練たらしく屋根にへばりついている。もちろん、昨夜の新雪もその上を覆ってる。

 やれやれ、小屋倒壊の危険は一先ず回避できたが、この先続く積雪が滑り落ちる空間を確保せにゃならん。まず、屋根と繋がる古雪を掘り返して放り出す。そう、雪下ろしじゃなく、雪投げ。北側、南側、どうにか、隙間を空けて、今度は除雪機の登場。行きつ戻りつしながら、周囲ぐるりに50センチ深さのスペースを確保した。これで、次の積雪にもなんとか対応できるだろう。

 小屋が救い出されれば、中のボカシ肥の手入れもできる。1回目の切り返し後、屋根の倒壊が不安で、入るに入れなかったんだ。ビニールをはぐってスコップを入れると、前回よりは穏やかになった発酵臭とともに湯気が立ち上ってきた。よしよし、順調に進んでいるな。2回目ともなると、塊もずっと減って、さっくさく、色も米ぬかの白から、土に近いものに変わっている。スコップと手でひっくり返すのもとても楽だ。前回、びっしり1時間以上かかったものが、この日はわずかに10分。雪堀りで凍えた手も体も発酵の暖かさで癒された。

 よかった、よかった!これで1か月超の気がかりを解決できた。しかも、ボカシも順調だし、仕事やり遂げた達成感!今日一日は、穏やかな充足感に満たされて過ごすことができる。こうやって、日々やり過ごして行くわけだ。

コメント
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