一人抜け、二人去りして、寂しくなるなぁ、菜の花座。って落ち込んでるところに、またとない吉報!しばらく休養って宣言したFさん、次の公演にも出たいっ!って。
なんせ小国だからねぇ、山形?新潟じゃねえ?ってつい首傾げちまう県堺の町から、雪深い山道通って片道なんと小1時間、12月のコント大会はさぞかし寿命縮んだことだろう。楽しみにしてたエアロビクスのレッスンも菜の花座の稽古と重なり断念、ずいぶん犠牲にしてきたものは大きかったんだと思う。それと、若さ溌剌じゃあっても、やっぱり歳は歳だし。
踊れて動けて、何よりまじめな練習態度、続けて欲しい!と説得の言葉が口から出かかったが、自ら求めた役者人生、いや、辛いだろうな、残念だろうな、と思いやりつつ、了承した。それが12月。
「やっぱり続けます。次回の台本に間に合いますか?」おぅおぅ、間に合いますとも、仮に書き上げてたとしても、出番つくりますよ、無理やりに。って、全然書いてなんかいないけど。
稽古の往復も、セリフ覚えも、もう大変で大変で、これ以上続けられない!と思い詰めて言い出した活動休止だったが、自宅に籠り続けての1か月半、楽にゃ楽だが、何にもない、やっぱり演劇続けたいんだ、って気付いた、ってことなんだ。
おおっ!そうでしょうとも。仲間たちとともに作る舞台の楽しさ、苦労しながら作り上げていく役の数々、演技ばかりかダンスも歌もコントもある菜の花座の幅広さ、知ってしまったら、とても長閑な日常生活に譲渡せるもんじゃないって。その決断、絶対、正解です。
良かった!最高だぜ!見捨てて行った恋人が、やっぱ、あんたでなくちゃ、って戻って来てくれたようなもんだ。と、なったら、今まで以上に優しくしちゃうからね。いや、個人的にってことじゃなく、貴重な劇団員としてね。これまでは溌剌とした若さに寄り添って、元気いっぱいな役が多かったけど、今度はちょっと渋くて知的な演技も求めてみようか。
そう、まだまだこれからだって、役者として熟成していくのわ。