年寄りだぁぁぁ？体力の衰えだぁぁぁ？そんなもん鍛えりゃなんとかなるぜ、その証拠に、肉体年齢未だ49歳のままだからな。人間の体ってのはなぁ、甘やかさなけれゃ、けっこう応えてくれるもんなんだ、って、見え切った途端に泣き言になっちまうんだが、視力、聴力の減退ってやつは、どうにも厄介だ。どうやって鍛えるって言うんだい？星空眺めりゃいいのか？静かな名曲にじっと耳傾ければ治んのかい？
確かになぁ、最近、ど派手なポップスとかロックばっかりで、クラシックなんて力士にパーマ、お呼びでないもの、これも老人性難聴の原因だっ！って言われりゃそうかもない。でもなぁ、聴力回復訓練に音楽療法てのも、今さらだし、補聴器？そいつぁお断り、そこまで耄碌はしちゃいねえぜ。
いろんな場面で弊害は現れてるわけなんだが、まずは、テレビだ。ニュースの声が聞き取り難い。NHKニュース7の井上あさひちゃんの声も、嫌いじゃないんだが、なんかベールがかかったようで、ニュースのアナはもっとすっきり明瞭な声でやってもらいてぇなぁ、なんて身勝手な言いがかりをつけたりしている。聞こえにくい、じゃ、テレビの音声ボリュームいっぱい上げるか、って、それもなぁ、年寄り一人テレビガンガンって、いかにも独居老人的暮らしだろ。それに、大音量ってかえって聞きづらいもんだし、神経も苛立つ。
そうか、テレビ用のスピーカーに変えりゃいいんじゃねえか？ほれほれテレビシアターサウンドシステムとなんとか。いや、5.1チャンネルとかって、後ろまでスピーカー置く大げさなもんじゃない。モニターの前に置いて、ちょっとばっかし良いスピーカーで夾雑音シャッタアウトして、クリアな音にしてくれる程度のもんでいいんだ。声もそうだが、音楽もそれらしく鳴って欲しい。ミュージカル映画とか、も少しまともな音で聞きたいからさぁ。
で、久しぶりの衝動買い！いや、その場で即アマゾンクリックなんてしないぜ、価格コムとか覗いたり、そんなの贅沢じゃねえか年金老人に、とか様々悩みに悩んだ末にの、やっぱり買いだ。PanasonicホームシアターオーディオシステムSC-HTB175、型落ち品なので格安、15,9880円！なのに、なぜか、じりじりと値上がり中。
吹雪の中、宅配屋さん、届けてくれた。悪いねぇ、申し訳ないねぇ、天気良くなってからだっていかったのに。とは言え、届いちまえば、その威力試してみたくなるのが人情ってもの、さっそく荷解き、接続を試みる。が、さっぱり変化なし。とうやら、HDMIコードの他に光デジタル音声ケーブルってやつでもつながなくちゃならんみたい、もう、最初からそれ言ってよねぇ、買いに行くしかないじゃないの。
買いに行く？風邪ひき療養中の身で？この吹雪の中を？家の前除雪してないのに？ネットの2倍以上の金出して？なぁんて、引き留める理由にゃ一切目もくれず、せっせと雪掻き済ませ、視界10メートルの吹き降りの中を、圧雪下のツルツル道路にハンドル取られながら、米沢へケーズ電気へ。
必死の思いでハンドルにしがみつき、どうにか帰宅。さっそく接続。おおっ！音変わった！！でも、なんだか、かぶってないか？新しいスピーカーとテレビのスピーカーのどちらからも出てるよ。こんな変な音じゃ、わざわざ付け替えた意味ないじゃないの。
テレビとスピーカーの取説をとっかえひっかえ、再度、再再度読み直し、そうか、ビエラリンクってやつの設定をせにゃならんのね。あちこち設定をいじくってようやく完了。
うん、たしかに明瞭になった。余計な雑音がほとんど消えた。低音用ウーハーは今一迫力不足だが、今まで、聞こえて来なかったベースなんかが聞こえるようになった。夜、Eテレでやってた小曾根真のピアノもクリアな音で届いた。うん、このくらいきれいな音なら、しばしご無沙汰のクラシックなんかもいいかもしれんよなぁ。いやいや、この日のために取っておいた「ピッチパーフェクト2」、ガンガンにボリューム上げて聞かなくっちゃ！
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