年が明けて、いつもの山道を歩いてみると、去年と違っていた。急な斜面になっている所が、階段状に整地され、歩きやすくなっている。いつもならロープを手でつかみながら登ったり下りたりしている道が、階段のようになっているものだから、楽に歩くことができる。
(ピンボケ恐縮)
以前、近くで山道を整備している人を見かけたことがあるが、きっとその人に違いない。横を通るときに挨拶をしたが、返って来た声と作業をしている背中は、山の温かさそのものだった。
その階段を登りきると、黄昏の空に、枝が墨絵を画いていた。
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