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筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

キャッチフレーズなんかいらない!

2007-06-07 21:38:35 | 日記
競馬ライターの水上学さんが、自身の本日付けのブログでTBSのゴルフ中継問題を取り上げている。
業界内の事情には精通している氏であるから、同局の体質など一般人には分からないところを明らかにしてくれている。
数字のためなら何もかもが許されるかのような制作姿勢は相変わらずのようだ。

TBSは今回も「世界陸上」を独占中継する。
日本開催ということで、局のイレコミ具合も日に日に高ぶっているように感じる。
ただ、中継となるとあまり見る気がしない。

昨年の「世界バレー」のときにもさんざん触れたことだが、近年のスポーツ中継で、あまりにも安易なキャッチフレーズが横行しているのはお気づきの方も多いと思う。
すでに世界陸上のCMも数多く流れ始め、早くも「世界のスーパーヒロイン」(失笑)なるキャッチを付けられて紹介されている選手がいる。

数字第一の姿勢が変わっていないとするなら、いきおい「誰にでも分かるような」作り方にならざるを得ない。
そこで登場するのがキャッチフレーズで、あれこれ細かく選手のデータを紹介するよりも、一発で視聴者にイメージ付けができる便利な道具として多用される。
今回も世界バレーの時同様、中学生レベルの幼稚なキャッチの洪水にさらされるハメになりそうなので、世界の頂点の大会とはいってもあまり見る気がしないのである。

TBSは特に、何にでもキャッチを付けたがる局である。
ウソだと思ったら、一度同局制作のプロ野球中継にでも触れてみたらよい。
ラジオで特に顕著だが、解説者にまでキャッチが付くのだから驚きである。
「熱血先生国際派」は元ヤクルトの栗山英樹氏、「ミスターパーフェクト」は元巨人の槇原寛巳氏、「炎のストッパー」は前横浜監督の牛島和彦氏、といったぐあいだ。
誰が考えているのかは知らないが、プロ野球放送に必要なものとは思えない。

私などは、国際大会は国際映像だけで十分である。
あまりにも親切すぎる放送は、かえって視聴者のためにならない。
国際映像のスーパーにわざわざ覆いかぶせるように日本語のスーパーを入れるのは見苦しい。

今回も盛り上げるだけ盛り上げてその後は陸上になど知らんぷり、となるのだろう。
例によって、日本勢の成績いかんにかかわらず、お決まりの「感動ありがとう」でサッパリ片付けるようなマネをするのだろうか。
TBSだから、たぶんそうするのだろう。(嘆息)

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