曽我部絵日記

曽我部昌史の写真絵日記

2014年11月24日~30日

2014-12-01 | 日記
11月30日(日)
「あけぼの保育園@八代(熊本)」

一足先に県の方と八代へ。そろそろ15年になる高田あけぼの保育園へ。中庭部分のウッドデッキが一部傷んでいる。マットを敷いた下で腐食が進むみたい。対応策を提案することに。少し遅れてアートポリス見学ツアーの面々が大型バス2台に分乗して到着。アジアの建築家(プロ)が多いからか、構造や空調の仕組みにも質問が及ぶ。木造での試みや協同の実践など、総じてアジアの方々には評判がいいみたい。


「未来の森ミュージアム@八代(熊本)」

消防署を経て、博物館へ。いずれも伊東事務所での担当プロジェクト。伊東さんが参加できなかったので、これらも解説。今日は、だいたい15年前>20年前>25年前と、担当プロジェクトをさかのぼるかんじ。それにしても、こんなものの監理を良くやったなあと思うが、施工業者の方々がすばらしかったということだな。バスのエンジンがかからないとか様々なトラブルにも味付けされて、思い出深い視察となった。夜、横浜に戻る。


11月29日(土)
「イチョウの参道@熊本県庁(熊本)」

盛りだくさんなアートポリスイベントの始まり。予定表は分刻み。阿蘇温泉病院の実現を前提としたコンペ審査がイベントの中心。九州の大学生たちと、招待したアジア各国からの建築関係研究室のみなさん。ちょっとでも気を抜くと時間的にも破綻するので、いつも以上に緊張感がみなぎる。午後からは全て英語への通訳付き。
写真は県庁のイチョウ並木。何年か前にもブログに載せた気がするけれど、ずっと前、細川知事の時代からの習慣。落ち葉を踏みしめながら歩くのがいい、ということで、落ち葉はそのままにしておく。美しい。


「審査会場@県庁のホール(熊本)」

伊東豊雄さんが審査に参加できなかったので、最優秀は決めずに優秀賞を二つ決めて、最終判断は後日、伊東さんにしてもらう。提案は切り口がそれぞれ違っているし、海外からの作品はプレゼンもすばらしくて、なかなか難しい審査。小さな建物とはいえ、温泉病院のこの先を左右する大事なものだし。大きくタイプの異なる、ガジャマダ大学の提案と延世大学の提案を選ぶことに。その後はシンポジウム。司会をしたんだけど、なかなか興味深い話しに。シナリオがあるんじゃないかって思えるくらいまとまっていたし。懇親会も盛り上がり、国際交流型の可能性の大きさを確認してお開き。


11月28日(金)
「くまもんピンバッジ@熊本県庁(熊本)」

朝一で本八幡で打ち合わせをしてから熊本へ。くまもとアートポリスの審査会&シンポジウムの前日準備へ。コンペ提出作品への事前の意見交換など。今回はピンバッジとジャンパーが新たにつくられていて、アドバイザーのわれわれにも配られる。明日は、クマモンバッジを着けたクマモンジャンパーでいこうと決意。


11月27日(木)
「予備室の半分を工房化@自宅」

床下収納の空気を最上階に上げるためにパイプファンを着けたダクトで繋いでいるんだけれど、これの能力不足(換気風量とダクト断面)が竣工以来の課題。これの大型化をすることを決意し、換気扇を購入。というか換気扇はずっと前に買っておいたんだけれど、作業をはじめるのを決意。数字上は風量が10倍以上になる。で、予備室と呼んでいる部屋の一部をいらない布などで区画して工房に。完成はいつになるか(元々あったダクトは既に撤去済み)。


11月26日(水)
「関空(大阪)」

朝早く和歌山からバスで関空へ。朝靄に伸びるターミナルビル。何度みても格好いい。どうやら羽田に着く朝一番の便らしいが、結構混んでいる。アートフロントギャラリーでの打ち合わせや大学での委員会が続く一日。


11月25日(火)
「湯浅城@湯浅(和歌山)」

朝、ホテル見学。部屋は回廊側だったので、天守閣にのぼってみる。最上階は展望バルコニー、4階が資料館(閉鎖中)、2,3階が客室。1階がレストラン。2、3階では、2階の方がエレベータホールが広かったりするので、部屋の奥行きはそんなに変わらなさそう。もともと隣の丘の上に山城があったらしいが、かたちは全く違うはず。徳島の日和佐にも、中はオフィスビルみたいなRC造の天守閣がある。日和佐も山城の記録はあるけど天守閣じゃなかったはず。ユアサとヒワサ。なんだか音も近い。海を挟んで向かい合わせ。何か通じるものがあるか。


「しらす丼@かどや(湯浅・和歌山)」

午前中、伝建地区の視察。元々の姿に戻したので伝統的な建物になっているというものばかりではなく、伝統的な方法を採用して外壁を改修すれば補助対象というのに驚く。新築でも伝統的工法によれば下地なども補助対象。講演会前に昼食。昨晩食べ損ねた「しらす丼」。偶然、同じ店。野望がさっそく達成され、午後の講演会へ。講演会を終え、和歌山市へと移動。


「みその商店街@和歌山(和歌山)」

これからリノベを進めようという「ぶらくり丁商店街」など街中を案内してもらう。大きな商業ビルの一階が駐輪場になっていたりしてビックリ。最後にいったのが「みその商店街」。ここは凄い。NPOの活動支援を目的とする「わかやまNPOセンター」を核に、高齢者生活支援、障害者就労支援、こどもの広場など14(だったかな)のNPOが空き家に入る。一部の店舗空間ではあるけれど、アーケード全体が社会企業化促進基地のように思えてくる。機会を見つけて詳細に調べてみたい。夜も講演会。21時過ぎに終了。県庁職員など行政サイドが、慎重さよりも積極性を優先して活動している様子もすばらしい。


11月24日(月・祝)
「ドリンクホルダー@特急くろしお(白浜>湯浅)」

夕方の飛行機で和歌山へ。はじめての南紀白浜空港から白浜駅までタクシーで向かい、乗り換え時間数分で特急に乗り換え。タイミングがよくて湯浅には夜7時過ぎに到着。駅の近くを少しだけ探索して、駅の近くにある「かどや」で飲む。色々と頼んだ後、置いてあったチラシなどをみると「しらす丼」発祥の店らしい。これ以上は食べられない。残念。次回に取っておくことに。タクシーで天守閣型国民宿舎・湯浅城へ。
特急くろしおのテーブルには、缶用とワンカップ用の二つの凹みがある。

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