38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

キャベツ巻き、菜の花も。

2009年02月05日 | 農と暮らしの日記
春どりキャベツがだいぶん巻いてきた。
いまのところ葉の色も悪くないけれど、これからどんどん暖かくなり、成長が著しくなってくると肥料切れになる、のは毎年のこと。いまのうちに追肥をしておくといいのだが、そのひと手間がついつい遅れてしまう。来週火曜に雨の予報が出ているので、その前に……。



木曜、しばらく晴れが続く予報。
朝:6時半から荷作り、ごはん、市街出荷・納品。
午前:戻って収穫、野菜セットづくりを昼までに完了。セットは今日は宅配便のみ。体菜がついに花を咲かせ始めたので、今年初めての「菜の花」もセットに入れる。

午後:軽トラで市街に出て、種屋さんで春の葉ものを少し買う。

その足で(車で?)市街地の北方、臨海部にある愛媛県東予地方局へ。
ここは普段よくお世話になっている、いわゆる「普及所」が含まれる組織。普及所というのはなくなり、僕が就農した頃は「農業改良普及センター」とか「農政普及課・地域農業室」という呼び名になっていたと思うのだが、いまその方々が所属しているのは、最近の地方局再編とともに、産業振興課のなかの主に地域農業室という組織になっているようだ。

で、今日はしかし、地域農業室ではなく。
東予地方局長はじめ同地方局の産業経済部長、産業経済課長のみなさんと若手農業者の懇談という企画にお招きいただいたので。いつも市・地域の青年農業者の集まりでご一緒させていただいている方々に並んで、おそらく「後継者」ではなく「新規参入」の人の話も……ということで僕も入れてくださったのだろう。

懇談会は約1時間。
農業者5人(5組)がそれぞれ自分の営農や就農の様子と現在の課題、のようなことを少しずつ話し、それに対して主に地方局長が質問したり県への要望などを聞いたりという流れ。僕が話したのは主に、一日の仕事の流れ、出荷先、経営の中心である野菜セットの内容や出荷数、そして、新規参入だから、経営に必要な資源(農地など)のみを自分で選んで整えることができ、日常それだけにかかわっていればよいという恵まれた環境にあること(利益を生みにくい農地でも管理していかなければならないとか、利幅の少ない売り先でも長年のつきあいで続けなければいけない、とかいうことがないということ)を話した。

局長からは農業が注目されているが、どう感じるかというような問い。
僕の答えは(しどろもどろながら……)、農業がいまビジネスとして有望だとかいうことではなく、すべての人にとって農は暮らしの一部として身近にあるべきで、この何十年かはそれが離れすぎていた、それがいま少しずつ取り戻されようとしているのではないか、というようなこと。新しく農業を始める人にとって行政には何が求められるかというような問いには、本人が「こういう農業なら自分にもできる」という具体的なイメージを持てることが大切。その手助けを行政ができるなら、というようなことを答えた。

それにしても、とても勉強になった。
いつもそうだが、とにかく出ていけば吸収することばかり。だから、ありがたくも声がかかればできるだけ断らないようにしている。ま、畑から離れられる時間というのがそれだけでウキウキするというのもあるけど。珍しくネクタイ、革靴で行ったので、途中で寄った種屋さんでいつもお世話になってる先輩農業者のTさんにその姿を見られたのがちょっと恥ずかしかったです……。



地方局から戻って、16時半から明朝ぶんの収穫。
渚と真はバレーボールなので、19時半まで調製・荷作り。臨時の野菜セット(来訪)を一つ追加でセット。晩ごあんのあと、久しぶりに戸外の夜鍋しごとでセットづくりをほぼ完了、22時半あがり、伝票書き。



<本日の野菜セット>例
人参、太葱、大根、中蕪、小松菜、ほうれん草、水菜、ターサイ、リーフレタス、菜の花、などから。
コメント
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