38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

小麦播き、ヤズ。

2008年11月21日 | 農と暮らしの日記
今年もまた「夜鍋」の季節がやってきた。
冬になると、出荷前日の夕方に大部分の野菜を収穫するようになってくる。朝方、霜が降りていたりして野菜が凍ったようになり、日が高くなるまで収穫ができなくなることと、葉ものが増えて調整(黄色い葉を落としたり、泥を洗ったり)の時間がかかり、朝どりでは出荷の時間に間に合わないこと、そして、前夕にとっても鮮度が極端に落ちることがなくなること。そういうわけで、「夜鍋」が増えるわけだ。

写真は、明朝出荷ぶんの蕪。
「小蕪」として間引きしながらとっていたのを、今日からは「中蕪」で大きいものからとっていく。握り拳くらいの大きさ。まだ葉が食べられるので葉つきで。これから葉がだんだん傷んできて、蕪が大きくなってくると葉を落とす場合もある。



そんな蕪を畑からとってきて暗がりのなか泥を洗う。
洗って、玄関の土間に入れ、今夜のうちに調整だけでもしておこうと始めたところへ、野菜セットのお客さん、市内のIさんが時ならず来訪。「今治で釣ったので」と、40cmほどの立派な「ヤズ」を2尾も持ってきてくださった。最初僕は「イナダ?」「ハマチ?」と尋ねたのだが、そういえば「ヤズ」って聞いたことがある。

ヤズ。
大きくなると鰤(ぶり)になる、まだ若いうちの魚。だから、たぶん関東では「イナダ」と言っているものと重なるのだと思うけれど、もしかすると若干の違いがあるのかもしれない。関西ではツバス? 魚の名前は難しく、そしておもしろい。

で、ヤズである。
こんな大きな魚がまるまる1本の姿で(2本ですが)藤田家族のところにやって来るのは久しぶり。3年前まで済んでいた神奈川・三浦半島では毎週必ず、ひどいときには週末だけじゃなく水曜あたりにも魚屋に寄って帰っていた僕であるが、さすがにいまは野菜を食べるだけで精いっぱいという感じで、尾頭つきの魚とは縁遠くなっている。

そこで早速、久々の出刃登場。
久々なので少し苦労しつつ三枚におろして、今夜はとりあえず刺身にした。薫によると、神奈川で食べていたイナダより脂が乗っているとのこと。言われてみるとそんな気がするが、それよりもただ旨い!という感じ。子どもたちもどんどん食べる。こんなときも「お腹のほうと背中のと、味が違うよ」とかうるさい父であるが。明日からは塩焼き、頭などアラの部分は汁にしていただく予定。ごちそうさまです!



金曜、今朝も寒く、風が強く、時おり雨が落ちる。
朝:6時半から今月の菜園だよりの仕上げ、ごはん。

午前:収穫。出荷準備は薫に任せて麦播き。
以前に、まんがら農園の野満さんからいただいていた小麦を、播かなければいけないのに畑の準備が遅れていて、ちょっと遅いらしいけれど、なんとか今日播種完了。しかし、播き方がよくわからない。野満さんは稲の刈り取り前にばら播きするといっていたけれど、うちでは条播きにしてみる。条間30cmで、野菜の種を播くのに使っている播種機「菜々子」で。

3年前、研修先の相原さんのところでも、一緒に播いた。
そのときのノートも見てみるが、何から何までメモしているわけではなく、記憶も怪しい。本には1反に10kgの種を使うと書いてあるので、計算してそれなりに播いたつもりだが、かなり種麦が余った。ま、とにかく芽が出てくれさえすれば……。

戻ってセット仕上げ、市街に出荷、納品など。
午後:蕪と人参のまびき。明朝出荷ぶんの収穫。



<本日の野菜セット>例
人参、さつま芋、秋じゃが試し掘り、葉なし小蕪、葉つき大根、サンチュ(赤と緑)、リーフレタス、小松菜と“大”松菜、まびき人参、大根まびき菜、などから。
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