唯識に学ぶ・誓喚の折々の記

私は、私の幸せを求めて、何故苦悩するのでしょうか。私の心の奥深くに潜む明と闇を読み解きたいと思っています。

第三能変  受倶門 (43) 三受について 第四門

2013-01-31 23:29:32 | 心の構造について

 「或は唯第四定にのみ第七・八有り。彼の辺際は功徳勝れたるを以ての故に、七・八二識は功徳の依なるが故に、大悲と天住との等は並に、多は第四定なるが故に。

  •  天住(てんじゅう) - 聖住・天住・梵住の一つで、如来が住する三つのこころのありようをいう。色界の四つの静慮と無色界の四つの定をいう。

 或は唯五識は初定のみに在り。有漏の三識有るを以ての故に。尋・伺は上に無きが故に、有漏既に爾りというをもって無漏も之に翻ず。
 (問) 三の識は爾る可し、何ぞ鼻・舌の二識有ることを得る、彼には因無きが故に。香を変為せざるが如し、香の因闕くが故に。
 (答) 然らず。小乗の香を変ぜずというは、色界には種無きが故なり。大乗は具に境を変ずるを以て、亦香・味有るが故に鼻・舌識も亦有り。

                         (つづく)


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