蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

サマーフィルムにのって

2022年05月08日 | 映画の感想
サマーフィルにのって

時代劇映画の熱狂的ファンの女子高生:ハダシ(伊藤万理華)は、映画部の文化祭出品作として時代劇映画(武士の青春)を製作しようとしていた。しかし映画部の主流派はキラキラ恋愛映画の製作を決定していたので、ゲリラ上映を狙って密かに仲間集め(ビート板(河合優実)やブルーハワイ)と資金作り(バイト)に精を出す。
たまたま巡り会った凛太郎を主役にすることにするが、彼には秘密があって・・・という話。

映画作りに没頭する高校生、スクールカーストの下層といった設定から「桐島、部活やめるってよ」みたいな内容かなあ、と思ったが、主人公はカースト上位と割合と安易に和解するし、ハダシは将来偉大な映画監督になることも予言?されている等、かなりマイルドな展開となっている。

そうした筋立てよりも、細部の設定が私は気に入った。
まず、主要人物の名前が、ハダシ、ビート板、ブルーハワイというのがいい。
ハダシたちが放課後に集まる河原に放置されたミニバン、そこで女子高生が座頭市を始めとする時代劇映画を見るというシーンの秘密基地感がいい。
夏合宿の民宿や、ハダシが編集作業に取り組む映画部の部室の雰囲気もよかった。
などなど

ハダシ役、ビート板役の人は現役高校生かなあと思えるくらいの見かけだったが、見終わった後に確認すると20代半ばだった。

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