2回目を見て来たのでその感想。
【プリンセスさん】
奪ったアイテムで変身しようとしたオドレンに対して、ロマが放った台詞。
ロマ:
「変身できるのは、伝説の戦士プリキュアだけロマ!」
初見で違和感はあったものの、感想に起こすのを忘れてた。
このシーン、かなり唐突です。
オドレンは「変身したい」といったことを発言していませんから、初めてみた時には、何をやってるのかピンと来なかった。
ギャグとして成立してるかどうかすら微妙な感じ。
しかもこの台詞は微妙におかしい。
プリキュアの定義は「変身できる小娘」なのでしょうから、「プリキュアだから変身できる」の発言は循環論法じみています。
なんてことだ。プリキュアさんが論理矛盾をはらんだ不気味存在になってしまった…!
ただテレビ本編や、その後の歌って鍵解除し変身の展開を見るに、本気で「プリキュアだから変身できる」なのかもしれない。
春野さんはプリンセスになるという目標があるからこそ、様々なことに挑戦し、スキルを高めている。
高いスキルがあるからプリンセスになれるのではなく、プリンセスになるのだから高いスキルがある、の発想。
歌からの反撃のシーンも、「変身できるからプリキュア」ではなく「プリキュアだから変身できる」と考えるとしっくりくる。
あの状況で心折れずに歌を信じてダンスを踊る娘はプリキュアだ。
プリキュアならば変身できる。変身できるならば、玩具がある。
よって、あの娘らのところに玩具がある。論理的帰着。故に鍵は開き、玩具は飛び出てくる。恐ろしき信念の世界。
劇中で天ノ川さんが言っていた「こういうの(感謝の気持ちで唄うこと)は上手か下手かではない」のとおり、玩具があるとかないとか、プリンセススキルがあるとかないとか、そういうことではない。
気持ちや信念がまずあり、それがあるなら伝わるのだ…!
この演出のために、わざわざ「オドレンは変身できない」を入れたのかな、と思ってみた。
【オールスターズさん】
先輩方のお唄を聞いて、春野さんが涙するシーンがある。
「こんなにたくさんのプリキュアが頑張ってきたんだなって思ったら涙が出た」とのこと。
1回目はそれほど感じるところがなかったけど、2回目に見た時には確かにその気持ちが分かった。
先日の感想で「OPEDばかりでオリジナル曲ではなかったのが残念」とは書いたものの、「これまでの物語」を表す演出を思うと、OPED縛りは必要だったのかもなぁ。
お唄の最中に流れる映像が、ストーリー的には脈絡のないイメージ映像なのも、それぞれのシリーズを示す象徴的なシーンだと思えば納得できます。
プリンセスさんが唄うED「明日とメモリー つなぎあうメロディー」も、改めて聞けばそのまんま「過去を携えて未来を目指す」歌詞です。
10周年の一区切りを経て、次の10年へバトンを渡す映画としては、OPEDに拘るのは大事だったのかもしれない。
(まぁそれはそれとしてオリジナル曲が聞きたかったのも本音。
2回目の視聴でも、やっぱりオドレン・ウタエンの歌はやたら印象に残りました。
イメージ映像の氷川さんが可愛いです。オドレン的には氷川さんはああいう風に見えてるのか…)
【歴代のお唄】
それぞれのチームのお唄は、それぞれのチームを最も象徴する映像が流れている…と仮定すると。
桃園さんのがイース様とのシーンだったり、相田さんがレジーナ様とのやり取りだったりするのは胸が熱いです。
夢原さんはココのことしか頭にないんだなぁとか、星空さんたちの仲良しぶりには自然と笑みが出るなぁとか。
一方、「精霊に感謝」のお題目を失念してるとしか思えない美翔さんとか、何考えてるんでしょうか。
いきなりビーチバレーとか意味不明にもほどがある。
ハピネスチームの映像に、モブキュアの皆様が出てこないのは気になるし、残念と言えば残念。
ただ愛乃さんとしては「プリキュアいっぱいで戦った」ことよりも、「ブルーがいて大使館でみんなでパーティ」の方が印象に残ってたんだろうな。
「これからカメラ回すから皆よろしく!」と連絡があったとしか思えないスイートチーム。
他の皆様が自然な映像を流してる中、北条さんらのは完全に作ってます。みんなカメラ目線です。この人たちおかしい。
ですがこれも「スイート」さんが共有体験のお話だったことを思うと、「確かにそうだな」と納得できる。
考えすぎな気もするけど、スイートさんらしくて好き。
【歌を唄おう】
物語としては、「ハートキャッチ」の「HEART GOES ON」+「ドキドキ」の「こころをこめて」を拡大したようなのの方が、見栄えはあったように思う。
くどまゆさんのお唄のイベントを守るために、プリキュア皆で奮闘しますよ、みたいなそんな話。
本編でも歌ってたレモネとかビートさんらのイベント出演チームと、それを援護するチームみたいな感じで分ければ、それぞれ見せ場も作れそう。
…とか思ってたけど、「プリンセス」さんが「夢を叶えるために、舞台に上がる」話であることを思うと、出演側でないといけないんですね。
もしも今年の放送シリーズが「ハートキャッチ」だったら、おそらく上述のような話になっていたはず。
「形から入る」という意味では「ハートキャッチ」と「プリンセス」さんには共通項があるけど、方向性は結構違うな。。
●感想:「映画プリキュアオールスターズ 春のカーニバル」 (1周目)
●感想:「映画プリキュアオールスターズ 春のカーニバル」(追記)
【プリンセスさん】
奪ったアイテムで変身しようとしたオドレンに対して、ロマが放った台詞。
ロマ:
「変身できるのは、伝説の戦士プリキュアだけロマ!」
初見で違和感はあったものの、感想に起こすのを忘れてた。
このシーン、かなり唐突です。
オドレンは「変身したい」といったことを発言していませんから、初めてみた時には、何をやってるのかピンと来なかった。
ギャグとして成立してるかどうかすら微妙な感じ。
しかもこの台詞は微妙におかしい。
プリキュアの定義は「変身できる小娘」なのでしょうから、「プリキュアだから変身できる」の発言は循環論法じみています。
なんてことだ。プリキュアさんが論理矛盾をはらんだ不気味存在になってしまった…!
ただテレビ本編や、その後の歌って鍵解除し変身の展開を見るに、本気で「プリキュアだから変身できる」なのかもしれない。
春野さんはプリンセスになるという目標があるからこそ、様々なことに挑戦し、スキルを高めている。
高いスキルがあるからプリンセスになれるのではなく、プリンセスになるのだから高いスキルがある、の発想。
歌からの反撃のシーンも、「変身できるからプリキュア」ではなく「プリキュアだから変身できる」と考えるとしっくりくる。
あの状況で心折れずに歌を信じてダンスを踊る娘はプリキュアだ。
プリキュアならば変身できる。変身できるならば、玩具がある。
よって、あの娘らのところに玩具がある。論理的帰着。故に鍵は開き、玩具は飛び出てくる。恐ろしき信念の世界。
劇中で天ノ川さんが言っていた「こういうの(感謝の気持ちで唄うこと)は上手か下手かではない」のとおり、玩具があるとかないとか、プリンセススキルがあるとかないとか、そういうことではない。
気持ちや信念がまずあり、それがあるなら伝わるのだ…!
この演出のために、わざわざ「オドレンは変身できない」を入れたのかな、と思ってみた。
【オールスターズさん】
先輩方のお唄を聞いて、春野さんが涙するシーンがある。
「こんなにたくさんのプリキュアが頑張ってきたんだなって思ったら涙が出た」とのこと。
1回目はそれほど感じるところがなかったけど、2回目に見た時には確かにその気持ちが分かった。
先日の感想で「OPEDばかりでオリジナル曲ではなかったのが残念」とは書いたものの、「これまでの物語」を表す演出を思うと、OPED縛りは必要だったのかもなぁ。
お唄の最中に流れる映像が、ストーリー的には脈絡のないイメージ映像なのも、それぞれのシリーズを示す象徴的なシーンだと思えば納得できます。
プリンセスさんが唄うED「明日とメモリー つなぎあうメロディー」も、改めて聞けばそのまんま「過去を携えて未来を目指す」歌詞です。
10周年の一区切りを経て、次の10年へバトンを渡す映画としては、OPEDに拘るのは大事だったのかもしれない。
(まぁそれはそれとしてオリジナル曲が聞きたかったのも本音。
2回目の視聴でも、やっぱりオドレン・ウタエンの歌はやたら印象に残りました。
イメージ映像の氷川さんが可愛いです。オドレン的には氷川さんはああいう風に見えてるのか…)
【歴代のお唄】
それぞれのチームのお唄は、それぞれのチームを最も象徴する映像が流れている…と仮定すると。
桃園さんのがイース様とのシーンだったり、相田さんがレジーナ様とのやり取りだったりするのは胸が熱いです。
夢原さんはココのことしか頭にないんだなぁとか、星空さんたちの仲良しぶりには自然と笑みが出るなぁとか。
一方、「精霊に感謝」のお題目を失念してるとしか思えない美翔さんとか、何考えてるんでしょうか。
いきなりビーチバレーとか意味不明にもほどがある。
ハピネスチームの映像に、モブキュアの皆様が出てこないのは気になるし、残念と言えば残念。
ただ愛乃さんとしては「プリキュアいっぱいで戦った」ことよりも、「ブルーがいて大使館でみんなでパーティ」の方が印象に残ってたんだろうな。
「これからカメラ回すから皆よろしく!」と連絡があったとしか思えないスイートチーム。
他の皆様が自然な映像を流してる中、北条さんらのは完全に作ってます。みんなカメラ目線です。この人たちおかしい。
ですがこれも「スイート」さんが共有体験のお話だったことを思うと、「確かにそうだな」と納得できる。
考えすぎな気もするけど、スイートさんらしくて好き。
【歌を唄おう】
物語としては、「ハートキャッチ」の「HEART GOES ON」+「ドキドキ」の「こころをこめて」を拡大したようなのの方が、見栄えはあったように思う。
くどまゆさんのお唄のイベントを守るために、プリキュア皆で奮闘しますよ、みたいなそんな話。
本編でも歌ってたレモネとかビートさんらのイベント出演チームと、それを援護するチームみたいな感じで分ければ、それぞれ見せ場も作れそう。
…とか思ってたけど、「プリンセス」さんが「夢を叶えるために、舞台に上がる」話であることを思うと、出演側でないといけないんですね。
もしも今年の放送シリーズが「ハートキャッチ」だったら、おそらく上述のような話になっていたはず。
「形から入る」という意味では「ハートキャッチ」と「プリンセス」さんには共通項があるけど、方向性は結構違うな。。
●感想:「映画プリキュアオールスターズ 春のカーニバル」 (1周目)
●感想:「映画プリキュアオールスターズ 春のカーニバル」(追記)