穴にハマったアリスたち

生きてれば楽しい事がいっぱいある!の証明の為のページ。ぴちぴちピッチを大応援。第三期をぜひ!
→新章開始!ありがとう!

フランス旅行記 2日目「ドンレミ - ジャンヌの家」

2009年06月15日 | 旅行・ジャンヌダルク
需要もタイミングも無視してだらだら書き続けてみる。

 ■フランス旅行記 2日目「パリからドンレミまで」
 ■フランス旅行記 1日目「パリ」

興味のない方には鬱陶しい長文申し訳ないのですが、最近思うことに「ネット情報は貧弱だ」というのがあるので、微力ながら情報提供したい。
今回行ったドンレミにしても、そこそこ現地に行ってる人はいるし、旅行記もネット・書籍であるにはあるのですが、情報が古かったり表に出てなかったりする。
ネットを使えば何でも情報が手に入りそうに感じがちですけど、意外とここに書いてる程度の内容すらなかったりするんですよ。
(まぁフランス語サイトまで含めればもっと詳しいものはいくらでもありますが)
ですので、これからドンレミ等々に行ってみようと思ってる人や、将来思い立って検索した人の助けに少しでもなるように、とにかく書き綴ってみる。

後、ここを読んでなんとなくフランスに行ってみるかという気持ちになってくださる方が、一人でもおられれば僥倖です。

【ドンレミ・ラピュセル】

無事にドンレミに到着し、荷物をホテルに置いていざ観光へ。
観光と言っても、この村には「ジャンヌの生まれた村」以外の要素はありません。
しかもその最大にして唯一の見どころ「ジャンヌの生家」は、来る途中のバスから見えてました。

運転手さん:
 「ほら、あれが『家』だよ」

親切なのは良いことですが、いきなりネタバレた。

【お昼御飯】

御昼時だったので、まずはご飯を食べることに。
気を使ってくれた知人曰く「先にジャンヌの家を見てから食べようか」。
私は反論しました。「確実に長くなるから、先に食べておこう」。
実際、長くなったので先に食べてて良かった。

旅行記「ジャンヌを旅する」によればドンレミには食堂が1軒あります。
潰れました。
今はありません。

代わって村の外から若者を招き、新しく食堂ができています。
名前は「Table de Jeanne」。
対観光客を意識しまくってます。

この食堂は宿の親父さんに紹介してもらいました。
もっとも、狭い村なので探さなくても分かりますけれど。
だって道が基本的に1本しかないし。

それと宿のおっちゃん曰く「あそこには村の人は行かない」。
なんでも「内装が気に食わんし、高い」「お勧めはしないよ」とのこと。
ひ、ひどい。どこの村でも若者は苦労してます。



店内内装。確かにモダンです。ここはどこだ。
ドンレミに来て、こういうハイカラなお店があるとは思わなかったです。
週に4本しかバスの通らない・近くの村から5km離れた・30戸程度の村の食堂には見えません。

ただ、お店の名誉のために強調すると、料理はとても美味しかったです。



「高い」と言われてましたが、1000円程度。
それでこのボリューム・味なら、日本の感覚だと毎日通えます。
ドンレミに旅行される方は、ぜひ寄ってあげてください。困ってる若者さんのためにも。他に食べるところもないですし。

【ジャンヌの家・受付】



受付は正面左。わずかですが入場料がいります。確か3ユーロ。
気さくなお姉さんが受付をやってくれてました。
ていうか、フランスには気さくな人しかいない。
仮に言葉が話せなくても、行けば適当に入れてくれます。
この村の人たちは、観光客に慣れておられる。



受付のお姉さん:
 「ここで働いて数か月だけど、日本人いっぱい来たよ」

「いっぱい」というのがどの程度の頻度なのか(月に1回でもいっぱいとか言いそうだ)分かりません。
何せこの日の様子を見てると、観光客は1日数組程度しか来てなさそう。
平日とはいえ、受付のお姉さんの人件費すら危ういレベル。
今日はツアー客らしき方が来てたようですが、私が行った時には既に撤収してました。まだ正午だというのに。

ただ日本人が珍しい存在ではないのは確からしく、歩いていても村の人から奇異の目で見られたりはしませんでした。

受付のお姉さん:
 「それと、ちょっと前に英語しか話せない日本の女の子が一人で来た」

変人もいたものです。私も人のことは言えない。

この受付は観光案内所も兼ねており、入口には名産品も展示されてました。



名産品は水。ヴィッテルです。密かにドンレミから目と鼻の先にある。

【ジャンヌの生家】



家です。
それ以外の何者でもありません。
中はわずか4部屋。中にはちょっとした案内とジャンヌ像があります。

それだけ。本当にそれだけの所。
1分あれば全ての部屋を見て回れる。
5分あればもう1周してじっくり見れる。
10分あれば記念撮影をして雑談できる。
15分あれば、いい加減飽きる。

そこに2時間ほど居た。ここが、あの「家」か。
現実感の無さと、目の前の現実ぶりと、こんがらがって何とも言えない気持ち。
何とも言えない気持ちなので、上手く書けない。
ただとにかくボーっとしてた。600年前、ここに誰かが住んでいた。
(復元物という話もありますが、ここではそれはさほど重要ではない)



有名なジャンヌ像は入ってすぐの部屋に。



入って右、ジャンヌの兄の部屋と、そこからのびる階段。
一応2階建てですが、公開部分は1階のみ。
階段にはさりげなく消火器があった。石造りの家なので、燃える要素は木製階段くらいに見えますが、その燃えやすい階段に設置してどうする。



「ジャンヌの部屋」のキャプションが付いていた部屋。
中には家系図が置いてあった。きっちり最後の代まで書いてある。



窓から覗いた外。
見ての通り、外は全力で真昼間ですが、部屋の中は結構暗い。
それに上着なしだとひんやりするくらい涼しいです。さすが石造り。



一番奥の部屋。何の部屋かは不明。



外の庭、入口を背にして右手方向。



同、正面。



同、左。ジャンヌがお告げを聞いたという木。

余談ですが、この木の奥は普通の道。
木を見てたら、奥の道を通った他の観光客から「その家の受付入口はどこだ」と聞かれました。
「あっち」と指さすことしかできませんでしたが、一応通じた。
ここは「どこが受付か分からない」くらい適当な観光地です。
下手したら、木の奥から特に意識もしないまま不法侵入できてしまう。



後先ですが、上述の受付を「家」の方から見た絵。

さてこの手の観光ですが、旅行にあまり興味のない人からよく聞く要素にこういうのがある。
「別に写真で見ればいいじゃないか」。
正論だと思います。ぶっちゃけ、私が日本の観光地にまるで興味が湧かないのはこの辺も理由。

このネガティブ要素を覆すポイントは幾つかあります。
まず思い入れのある場所ならば、純粋にそこに居るだけで思うものが色々ある。
そして(冒頭にもつながりますが)意外と「写真やネットでも公開されてないことは多い」。

私の悪癖ですが、この手の場所に行った時は、表玄関よりも裏口に回るようにしてます。
だって正面の写真なんて幾らでもあるんだもの。
それよりもむしろ、裏口がどうなってるかの方が気になります。



とりあえず、前述のジャンヌ像の裏側。
まぁそれだけといえばそれだけなんですけど、裏側を見たのは初めてでした。
散々正面は写真で見ていたのに。

微妙に罰当たりな気もしましたが、ジャンヌ姐さんは偶像崇拝を推奨はなさらないはずなので、気にしないことにする。
なお姐さんは、そういうことと関係なくブチ切れにおなり遊ばされる気もしますが、それも気にしない。

この「家」はおそらく修学旅行的なもののコースになってると思われます。
というのも、この像や家の中には大量に落書きが彫り込まれていました。
日本の寺社仏閣でもよく見かけるような奴。ここはファンとしては怒るべきなのかもしれませんが、これはこれで生きてる何かを感じた気分。



「家」自体の裏手。玄関から見て左サイド。
この画像の側から後ろを向くと、受付の建物がある。



「家」の左側には小さな川(というか水路?)が流れてます。
見えないですけど、写真の木と家の間を流れてる。



「家」の右サイド。上の「お告げを聞いた木」の先に踏み込んだところ。
「芝生に入るな」の看板があったので、それ以上は入れなかったのが残念。



その看板。奥にはゴミ箱。

「家」の真裏にはジャンヌダルクセンター。そして普通の民家。
この「家」は建前上、入場料がいるわけですが、入ろうと思えば余裕で無料で入れます。
だって、裏はそのまんま普通の道路で、普通に村の中に通じてるのだもの。ほのぼのしてる。



ジャンヌダルクセンターを背にして、「家」を撮った画像。
車が停まっているところが民家。
その真横がジャンヌの家。物凄い立地条件です。羨ましい。

そんな感じで端から端までぐるぐる回っては見てたせいで、気がつけば2時間も。
同行してた知人は即座に飽きて、変人を見る目でこちらを見ていました。
まぁ、旅行なんて興味がなければそんなもんです。

以下、相変わらず続く。

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« しゅごキャラ!!どきっ 第87... | トップ | 「ちゃお」感想 2009年7月号 ... »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
C'est la maison de Jeanne. (苺ニーソ)
2009-06-17 16:40:18
こんにちわ。
ジャンヌさんのおうち。
落書きイッパイなのね。
困ったもんですね。
バカな奴は、日本もフランスも同じなのね。

返信する
現地はJeanneとJehanneが半々でした (RubyGillis)
2009-06-17 23:31:07
>苺ニーソさん
こんばんはー。

まさに日本の落書きと同じような感じでしたよ。
ハートマークとかイニシャルとか。
どこの国の人も考えることは同じみたいです。

まぁ落書き自体は不愉快ではありますが、逆に「ああ、リアルだなぁ」と妙な感慨をもったのも本音です。
返信する
やっぱり (ユーや)
2009-06-19 20:16:10
こんばんは。
 
生が良いというのは何処に行っても変わらないですね………だって裏側が見れるんだもの。
 
ドキュメンタリーとかが視聴率取れるのも(ライブとかお水系とか)実際裏側を見れているような気になるからですものね。
 
そうですか、ジャンヌ様のお家は3ユーロの募金で成り立っているのですね。
 
どうせならジャンヌ缶バッチとかジャンヌの羽とか、そういう頭の悪そうなグッツを売ればいいんだ。
 
返信する
3ユーロの思い出 (RubyGillis)
2009-06-20 01:46:25
>ユーやさん
こんばんはー。

人は誰しも公開されていない部分にこそ惹かれてしまう…。
現地の人からしたら「何やってんだ?」と思われたことでしょうが、見たことのない裏側を見れたのは収穫でした。

頭の悪いグッズですが、ジャンヌダルク・ビールはありました。そして買いました…。
返信する

旅行・ジャンヌダルク」カテゴリの最新記事