老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

「真実」という名の映画

2019-09-02 15:43:54 | 社会問題
是枝裕和監督の『真実』という映画が今年のベネチア国際映画祭のオープニング作品として上映されたとのニュースがあった。まだ一般公開されていないし、内容もインターネット(下記URL)で配給元GAGAから簡単に紹介されて居るだけである。
https://gaga.ne.jp/shinjitsu/

ただ昨今の世情から、『真実』という映画の題名に注目させられた。何故ならいま世界の政治家の中には事実を無視し、フェイクニュースを自作自演し、堂々と嘘をついて憚らない政治家も見られるからである。これでは正義が衰退し偽善がはびこり、独裁政治が台頭し、民主主義は衰退する。

例えば米国では議会に事案を通さず、大統領令を頻繁に発令し事を実行し、日本では国会を開かず閣議決定で行政を進める傾向にある。

また森友・加計問題では、行政の資料隠しやデーター改ざんで一人の官僚が自殺に追い込まれたにも関わらず、事件の当事者は頬被り、行政の責任者は検察の訴追も免れている。行政の最高責任者が嘘をつけば全ての行政機関の正義も揺らぎ、引いては国民の倫理観も次第に薄れてくるであろう。

是枝監督はどのような動機で『真実』という映画を製作されたか分からないが、先ずは日本の映画監督が作ったことに意義がありそうである。

その映画は外国の家庭内の嘘が主題らしいが、嘘に家庭も政治世界も、日本も外国もない。必要なことは皆が嘘か真実かに敏感になり、真実を求める姿勢である。

そのようなことから、映画祭が終わったら極力多くの日米欧の映画館で上映され、観客の倫理観を呼び覚まし、引いては世界の政治家の嘘が及ぼす悪影響の大きさを想像し、政治家への観察眼が高まることを願いたい。後は映画祭の審査委員の眼に期待したい。

余談ながら、今や日本では首相が嘘をつくのだから、政治家も嘘をつき、官僚もデーターを改ざんして当たり前の風潮。終いには小学生から、「政治家も嘘をついてるやないか」と先生が詰問され、先生は文科省の官僚や教育委員会も嘘をついてることを噛み殺さざる得ない事態にならないことを願いたい。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
厚顔

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