老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

石原慎太郎劇場にだまされるな

2012-11-17 17:42:52 | 選挙
一昨日であったか、「たちあがれ日本」が解党され、石原新党「太陽の党」に衣替えして、「減税日本」と合流すると、石原代表と河村代表が共同記者会見で発表したが、その後石原・橋下会談で上記の合流は「太陽の党」と「減税日本」の茶番劇であったと橋下氏が暗に暴露、メディアも国民も石原氏と河村氏に騙されていたことが判明し、「えぇ!?」と開いた口が塞がらない思いであった。

さらに今日の読売ニュースでは、一転して、「減税日本」との合流話は反故にして「太陽の党」は解党、「日本維新の会」に合流して石原氏が代表、橋下氏が副代表に就くよう調整、と報じられている。今夕正式発表があるらしい。

http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2012/news1/20121117-OYT1T00406.htm?from=top

また、国会議員団代表には松野氏に代わって旧たちあがれ日本代表の平沼氏が就くと、朝日新聞は報じている。

これが事実とすれば、これまでの一連の石原慎太郎氏の動きをどう見るか。野田首相は早速「野合」と評し、田中真紀子氏は「暴走老人」と評していたが、何れにしろ一連の橋下・石原会談で、橋下氏は作家石原慎太郎の「言葉」に心酔させられていたようである。その最たるものは石原氏の「俺は義経に惚れた武蔵坊弁慶だ、しかし橋下さんを義経に終わらしてだめだ、源頼朝にしなくては・・」の言葉が最大の殺し文句となったのではなかろうか。そこまで言われれば冷徹な橋下氏も悪い気はしまい。今度の選挙で野田首相の言う「野合」が吉と出るか凶とでるか、あとは国民の眼力に懸っている。

それでは国民は何を見るべきか。先ず「太陽の党」の所属国会議員(石原、平沼、藤井、園田、片山各議員等)はほとんど自民党出身のベテラン政治家であること、従って、選挙後は自民党と連立を組んで政権に就こうとすることは目に見えており、今の第三極というのは名ばかりで、「日本維新の会」は第二自民党もしくは自民党の補完政党になろうとしていると見ても間違いはあるまい。

そうなれば、太陽の党のベテラン議員は自民党安倍政権と連携して、憲法改正、現行憲法での集団的自衛権行使、尖閣列島に灯台と避難漁港設置=日中冷戦時代に突入=経済低迷、消費税増税、原発継続に突き進む、という構図が想像される。一方初当選した新人議員は指をくわえて見ているだけで、国会での賛否の具にされるだけであろう。

橋下氏も政治的野心をくすぐられ、今はその状態に気が付いていないようである。その姿は、クレオパトラの美貌と野合作戦に操られたローマ帝国のシーザーの生きざまにも似ている。悪く言えば、太陽の党だけでは風は起せないので、石原氏は橋下氏を美貌ではなく言葉で酔わして利用することに成功したようである。

軒を貸して母屋を盗られたことに後で気づいて、橋下氏が石原氏との決別を決意することもありえようが、時すでに遅く石原氏率いるメンバーは橋下氏を使い捨てて自民党へ復党し、2年後には平成24年の橋下旋風も過去のものとなりそうである。

何れにしろ、国民は作家石原慎太郎作・演出で、政治家石原慎太郎主演の「政治の季節」という劇に煽られ、引き込まれ、酔いしれないことが肝心である。

「護憲+BBS」「政党ウォッチング」より
厚顔の美少年

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