老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

どこへ行った?民主党の「基本理念」

2011-01-13 20:14:30 | 民主党政権
<透明・公平・公正なルールにもとづく社会をめざします。
 経済社会においては市場原理を徹底する一方で、あらゆる人々に安心・安全を保障し、公平な機会の均等を保障する、共生社会の実現をめざします。
 中央集権的な政府を「市民へ・市場へ・地方へ」との視点で分権社会へ再構築し、共同参画社会をめざします。
 「国民主権・基本的人権の尊重・平和主義」という憲法の基本精神をさらに具現化します。
 地球社会の一員として、自立と共生の友愛精神に基づいた国際関係を確立し、信頼される国をめざします。>

上の<>で掲げたものは、何でしょう。はて?、どこかで目にしたような、さてと、記憶が甦ってきましたか?
そうです。これは、今をときめく政権党・民主党の「基本理念、私たちのめざすもの」として掲げた5項目です。

ここに改めて、なぜ掲げたか。それは、ひょっとするとこれらは、この党の運営の中心からこれを支える裾野に至るまでの多くの人達の脳裏には、刻み込まれてはいないのではないかという疑念が、消え去らないからです。

政治集団にとって、綱領・基本理念の類は、その命でありましょう。この党は、この理念の下「国民の生活第一」とする当面の政策・マニフェストを掲げて衆議院選挙に臨み、圧倒的支持を得て、政権交代をなしたのです。
 
しかし、初代の早々の挫折を受けて後を継いだ現政権の諸施策の、どこにこの5項目の精神をすかし見ることが出来るのでしょう。

「不幸」の存在は不可避、それを最小とすれば政治の役割は足るとするの意は、どこから読み取ればいいのでしょう。今、タイガーマスク・伊達直人ほかの善意に、「日本人も捨てたものではない」の空気が醸しだされていますが、これらの善意を受けた施設の予算単価の当否はもとよりながら、全国で三万人を超えるこれらの境遇の子供たちがいるという現実。その芽そのものを摘み取ろうの心意気などは、微塵もない。

「休戦状態」にある一方の陣営に肩入れするかの動きは、「平和主義という憲法の基本精神の具現化」や「地球社会の一員として友愛精神に基づいた国際関係の確立」という理念と、どう合致すると言うのか。物資や役務の相互提供は、何と言いくるめようと、「戦争」と表裏一体の行為であり、米韓の合同演習に加わろうなどに至っては「基本理念」などないに等しい。

「先制攻撃」の「常識」に照らし見れば、目の前で行われる「訓練」に平然と構えていられようか。地図を見るまでもなく、東アジアの陸海空に展開する「軍事力」の母国は、遥か東方にある。それに庇どころか母屋まで差し出すような方向に転がりだしている現状を、この党は「信頼される国を目指す」まっとうな選択と称し、容認せよと言うのだろうか。

このような流れに待ったをかけられるような「巨岩」は、もう望むべくもないこの国だというのだろうか。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
百山

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