老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

爆弾を抱えてしまった民主党

2010-06-04 10:07:45 | 民主党政権
いよいよ今日民主党の代表が決まり、日本の新総理大臣が決定する。小沢グループが自主投票に決しただけに順当に行けば、実績と経験と安定度から菅氏が優勢と思われる。

しかし問題は、昨日の記者会見での菅氏の「小沢幹事長は民主党と日本の政治と本人のためにもしばらく静かに引っ込んで貰っていた方がよい」という小沢批判である。昨晩のNHKラジオニュースでもこの言葉は幾度も取り上げられていた。小沢氏は何と言っても、先の参議院選と衆議院選を勝利に導き、民主党が政権を獲った最大の功労者である。そのような人への批判としては菅氏の発言は酷すぎる。小沢氏でなくとも、人としてのプライドを傷つけられ「一寸の虫にも五分の魂」の心情に駆り立てられるのではないだろうか。

対立候補である樽床氏が菅氏に善戦肉薄できるとすれば、今日の議員総会の演説で菅氏の小沢批判の言葉を取り上げ、菅氏の「非情」と鳩山氏の「友愛」を対比して訴えられる機転が発揮できるかどうかであろう。米国の大統領候補選出選であれば直ぐ取り上げられ、相手にとっては致命傷に成りかねないほどの非情な言葉である。

「覆水盆に返らず」ではあるが、今からでも遅くはない、菅氏は今日の演説で昨日の小沢氏への悪口を取り下げ謝罪しておくべきであろう。謝罪が無く、菅氏が代表になった後に言葉通りに小沢氏を冷遇するようなことがあれば、民主党は分裂の爆弾を抱えることになりそうである。

すなわち、小沢氏が民主党を飛び出して、政界再編を主導し、参議院民主党の過半数割れのネジレ状態を造り、結果民主党は衆議院解散に追い込まれるというシナリオである。150名とも言われる小沢グループが独立すれば、自民党と民主党が数で拮抗し、第三の政党になるであろう。仮に政権に飢えた自民党と小沢グループが連立すれば、民主党はどうなるか、「小沢一郎、侮るべからず!」である。

「護憲+BBS」「政党ウォッチング」より
厚顔の美少年
コメント (1)
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