老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

米下院が沖縄に「感謝」決議可決

2010-06-27 16:29:38 | 安全・外交
6月26日の毎日朝刊に表題の記事があった。
 
米下院は、沖縄県を始めとする在日米軍基地周辺の住民に対し、駐留受け入れに謝意を示す決議を賛成多数で可決し、上院も同趣旨の決議を採択する見通しという。
 
「日本における米軍の強固な前方展開は日本防衛やアジア太平洋地域の平和と安定の維持に必要な能力を提供している」ことに感謝し、次の50年に向け日本に同盟強化を求め、人権や環境問題などへの積極的な関与を継続するよう促しているそうである。

60余年も占領し、年次要望書を突きつけてきて何が感謝か、と言いたい。しかも米軍が駐留するのは日本を守るためではなかったし、今沖縄の基地はイラク、アフガニスタンへの出撃基地になっている。中東へ睨みをきかす基地でもある。
 
今頃こんなことを言い出した真意は何なのか、むしろ今後50年にむけての要望をつきつけたいためなのではないかと考えてしまう。

私の住む神奈川県にも基地があり、周辺の住民たちは被害を受けている。しかし日本の米軍基地の70パーセントが小さな島に居座っている沖縄の被害は桁が違う。お礼とか感謝などと言われて納得できるようなものではない。冗談ではない。それよりも一刻も早く引き揚げてもらいたい。

上の記事と同じ囲みの中に仲井真沖縄県知事が、「沖縄の現状に対する理解、県民の失望に対する認識が不足しているのではないか」と不快感を示したとあるが、記者は「激しい怒りを吐露した」と書くべきではないだろうか。
 
実は鳩山が投げ出した後首相になった菅も、いち早くアメリカに電話して日米の協議を引き継ぐと伝え、沖縄には「感謝」している。
 
確かに日本は1945年にアメリカに降参したが、敗戦後60余年、日本はいつまで属国なのだろうか。国民をこんなに馬鹿にした話はない。国民全体が怒りを伝えなければと思う。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
松林
コメント (2)
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