life goes on slowly

或る大阪近鉄バファローズファンの
偏愛と放浪の記録

天空の白鷺@修復中天守閣。

2012-09-08 20:55:31 | 【旅】ぼちぼち放浪
 行ってきた。姫路城。
 頑張って朝一に出向き、例によってたらたらと(笑)西の丸から観て回り、エレベーターにて最上層まで。

 普段は中を歩き、外の景色を見ている天守閣の外側を間近に見られるってーのは、確かに貴重な機会だなと思う。次回これだけの修復をするときには生きてないだろうし(笑)。無事に終わったときに、またあの美しい天守閣を観に来たいなーと思う。

 しかし、いつこんな感じになったのかわからないので相当今さらな話だろうと思うんだけど、いちばんびっくりしたのは実は姫路駅がかなり綺麗になってたことだった(笑)。なんかちょっとおされっぽい商業施設になってる~。

遅い夏休みをとり、

2012-09-07 22:38:07 | 【旅】ぼちぼち放浪
 夜は若干?? 涼しくなってきた北から、わざわざ残暑厳しい関西へ。兵庫(最後にちらっと大阪)をふらふらしにきた。

 昼間はちょっと三宮から元町をふらっとして、意味もなくポートタワーに行ってみたり、南京町をそぞろ歩きしてみたり。あまりに暑いので(笑)特に何も食べはしなかったけど。でも、パンダはかわいかった(笑)

 で、明日約20年くらいぶりに(多分)お城に行くために、今日は姫路泊。天気が思わしくないという噂だが、果たしていかに。

"The last American standing"

2012-09-07 00:55:07 | 【スポーツ】素人感覚
全米OP。
お疲れさま。アンディ。(キムも!)

雨でサスペンドになったときには、やっぱテニスの神はもう少しロディックにコートにいてほしいに違いない! と思ったわけですが(笑)。しかし、サスペンドにならなかったらリアルタイムでナイトセッションのライブスコアを追えてたんだよなーと思うと、それはそれで痛し痒しだったり……

試合の細かいところはわからないし、まだ公式のダイジェストムービーも観れてなくて、さらっと公式の記事を読んだだけなので考えもまとまってないんだけど、デルポがサフィンの引退試合もやったのだと今さら(記事を見て)思い出し、それはそれでそうそう出会わない幸運ではないかと思った。試合はそりゃーやりにくいだろうけど(笑)、ゆくゆくは絶対に大切な思い出になるんだろうから。羨ましい!! って、そんな次元で話していいことではないけど(笑)。

しかしだ、いかにロディックの今や数少ない同世代のひとりだからって、同じ日にoutしなくてもいいのに~ロジャー様。(泣)
まあ、stats追いながら「ウィンブルドンのあの悲劇再びなのかー!」とか思ってましたよ。根が悲観的なもので……。でもひっくり返す希望は捨ててなかったんだけどなー(泣)
なんかこうなったらなんとなく、そろそろマレーにGS取ってもらっちゃいますかー! って気持ちやら、いっそベルディハもここまできたらファイナルまで行けよ! とかいう気持ちやらが交錯し始めており、なかなか悩ましいトップハーフ。

「家族八景」(著:筒井 康隆)

2012-09-06 21:29:56 | 【書物】1点集中型
 なんかふと筒井作品が読みたくなって思い出したのが「家族八景」。1回読んだことがあるような気がするんだけど、全然忘れているので初読のつもりで借りる。

 テレパス七瀬が、見るお手伝いとして住み込む先での「家族」。一見どこにでもありそうな家族でも、ちょっと内面を覗けばエゴだらけだ。七瀬は時にその家族のバランスにこっそりと手を加え、どう傾くか眺めたりもする。
 息継ぎもできないようなモノローグの嵐。七瀬が覗き込む、どろどろの溶岩の如き人々の感情。そして「青春賛歌」「紅蓮菩薩」「亡母渇仰」のラストシーンの凄まじさ。これこれ、これが筒井ワールドだよ~って感じである。で、やっぱ女の情念の方が強烈だなーと思う。

 しかし、七瀬も意外と、力を行使することに対して悪びれないところがあるんだなぁ。真剣に心理学的見地からの実験みたいに思っていたりする節もあるが、人間の暗い部分を見るだけ見てきて「人間なんて結局そんなもの」と諦観しているからというのもあると思う。ある意味「すれている」と言っていいのかもしれない。まあ最後は身を守るためにその能力が仇になってしまうとか、特殊能力者なりのジレンマはあるんだけども。

 短編8つで相当さらっと読了できるので、せっかくだから思い出しついでにシリーズ全部読んじゃおうということで、「七瀬ふたたび」に続く。

「宇宙の戦士」(著:ロバート・A・ハインライン/訳:矢野 徹)

2012-09-04 22:57:50 | 【書物】1点集中型
 ハインラインといえば「夏の扉」が気になっていて、(例によって)まだ読んでないんだけど、先にこっちに手をつけてしまった。というのも、何を読んでたときだったか忘れたけど、確か巻末の広告を見て興味を持ったような……

 しかし、いざ読んでみると「あれ?」って感じ。確かにSFだし、序盤の戦闘シーンはあれはあれでSFらしいとは思うんだけど、読み進めていくにしたがって、どうもこの作品にとってSFという手法は必然のものではない気がしてきたのである。なので、私の好きなSFとはちょっと違った。
 だから実は、本文より「訳者後記」以降の方が印象に残った。石川喬司氏の解説(……とはどこにも書いてないけど、内容的には解説という認識でいる)に出てきた、ある読者の意見にあった分類から引かせてもらうと、本作がSFのタイプB「SFの形を借りて、人間のあり方を追求し、文明論などを展開しようとするもの」だというのはわかる。で、私が好きなSFもタイプBに多いと思ってるんだけど、なのになぜ本作に違和感を覚えたかというと、同じタイプBでも私が好きなのは「SFでしか成立しない」タイプBだからなんだろう。

 というのも、この作品を読み終えての印象が、SFよりも「軍隊もの」としての方が強かったから。軍隊における上下関係のあり方だったり、仲間意識の描写だったり、あるいは軍隊を媒介にした父と子のちょっとしたドラマだったり、「そういうものなのかも」とちょっと共感(……というのも語弊があるかもしれないけど。軍隊経験者でもないわけだし)するところはなくはない。でも、これを語るならSFじゃなくてもいいんじゃないかなーとは感じたのである。
 ただもしかすると、現実にあった時代に即していない「架空の世界」で、ファンタジーとして描くことによって、パトリオティズムもそれほど押しつけがましくならないのかもしれない。実際、そんなにくどくどしい感じではなかったので(笑)。そういう点で、SFであることの意味はあるのかもしれない。

 とは言え、戦争を知らない世代である自分にとっては、前時代的に感じる部分はもちろんあるわけだけど……それも日本が、「国を愛する」ということを、国民自身が大きな声で表現する国ではなくなっている(大声で言えばいいってもんでもないとは思うけども)から、余計なのかな。だから、アメリカ人らしい作品だなぁという印象も受けた。
 ここに出てくる軍人たちの姿のすべてを肯定はしないけど、すべて否定するものでもない。近代の(作中の時代設定がどうあれ)軍隊という組織について、国内ものは多少読んで知るところはあれど、よく考えると外国のことって全然知らなかったなーと思ったので、そこをちょっと見せてもらったような気もする。そんな感じ。