life goes on slowly

或る大阪近鉄バファローズファンの
偏愛と放浪の記録

開幕白星。って、何年ぶり?@福住

2009-04-03 23:58:31 | 【野球】ペナント日誌 2009
 行ってきました。完全アウェイの札幌ドームです。ま、鷲の開幕は常に完全アウェイなわけですが……札幌ドームの、内っかわに向かう感じの音響の雰囲気とかがさらに息苦しい感じにさせられる気がするんですよね~。

 それはそうと、仕事はやっぱり5時上がりが限界だったのでそこからわたわたと弁当代わりに予約してた「さえら」のサンドイッチを取りに行き(同じようなことを考えてた人が多かったのかわかりませんが、今日は食材が早々に切れて17:30閉店になってました。恐るべしさえら人気)、西からはるばるやってきた友人と合流して球場に向かい、福住駅を出たらもう5分前。
 というわけで試合開始には当然間に合わず、「もういいや1回裏からで。どうせ隈見てなんぼだし」とか適当なことを言って(笑)ドーム内をたらたら入場口に向かってました。
 コンコースでは、鶯嬢のアナウンスだけは聞こえてくるのですが状況がさっぱりわからず、あっさり3者凡退かと思ったら、4番・セギノールの呼び出しがあったので「おや? 誰か走者出てる?」。そしたらたまたま通りかかったところにモニタがあって、なんかセギがダイヤモンド回ってるよおい。って状況です。つまり結果的にスミ3を見逃したということなんですが(笑)ま、それはそれ。

 とにかく先制してくれて、しかもそれが3点という大きな点数。あとは隈が隈なりに投げてくれさえすればなんとかなる、という希望は出ました。まあ冷静に考えると初回の3点なんてあって無きが如しではあるんですけどね、普通は。ビジターだし。でもそこは、投げてるのが隈なんで。
 しかしダルビッシュが安定しないなら隈も安定しません(笑)。いきなり賢介にヒットを許しました。が、これは小谷野をお約束の内野ゴロゲッツーで仕留めて、お次は稲葉……なんだけど、見事に打たれました。単打で済んだのは幸いでしたが。でもリプレイを見ると低めの変化球を上手く打ってる感じで、まー稲葉だからあれを打たれたら仕方ないかってとこではありました。そもそも、ああいう打ち方をするから稲葉は要注意なんで……

 その後はお互いちょこちょこ打たれながらもスコアは動かず。
 ハム打者一巡となる3回裏の先頭・金子を塁に出し、またまた賢介に今度はレフトオーバーのツーベースを浴びます。ていうかリックさんの外野守備、ああいうところが若干危ないといつも思います。ギリギリまで追ってはいるんだけども……捕れる捕れないの判断が若干遅れるというか。
 1点を覚悟したところで、とりあえず内野ゴロでアウトだけもらって1死3塁。そしてこんな時に稲葉に回ってしまう悲しさ(笑)いや恐ろしさ。いやそれは試合展開的には手に汗握る感じで怖いけどいい場面なんですが、ただねー……

 お願いだから内野で稲葉ジャンプすんのやめてください(泣)。

 今回すぐ終わったからまだいいけど、立たれると見えないし。得点の時にスタンディングオベーションが出るくらいなら仕方ないと思うけど、応援であれをやるのはやめてほしいです。本当に。マリンぐらいのがっちりした外球場ならともかく、ドームは揺れるし。やりたかったら外野に座ってください。マジで。

 閑話休題。

 そんなこの日いちばんの盛り上がり(多分)にも関わらず、外野フライも許されないこの大事な場面で隈は稲葉をファーストゴロに打ち取ります。よし! と思った次の瞬間、セギノールったら3塁走者を一瞬眼で牽制した……はずなのに、なんと1塁ベースを踏まずにバックホームしてしまいました……orz 当然、野選が記録されてオールセーフで1死1、3塁。
 ここで点取られたらどうしてくれる! セギ!! というところですが、ここは隈がなんとかやり直しのピッチャーゴロ併殺で切り抜けました。

 先発は2人とも決して本調子ではなかったと思います。でもダルビッシュは回を追うごとに打者に先んじるようになっていたと思うし、鷲の打者も若干早打ち気味でした。隈は隈で、ダルビッシュに比べたら上り調子というほどではなく、ただ打たせて取ることだけは変わらず、ぎりぎり自分のペースで低空飛行(言葉は良くないかもしれませんが)という感じ。
 7回の鷲の攻撃では、藤井が出て直人が送れず走者入れ替わり。これを盗塁でチャラにして、とりあえずリックさんがなんとか進塁打……というところで小坂に代打、「必殺仕事人」高須大先生。
 初球を狙い打ちで右に流したところがいかにも高須らしい思い切りの良さ。しかし、「いった!」と思われたその打球が稲葉に見事なスライディングキャッチをされてしまい、高須はヒットと打点を1つずつ損してしまいました(笑)。でもこれで今年も高須健在だと安心はできましたし、今日のダルビッシュはまだ打てないわけではないと再認識。でも結局最後まで加点はできなかったんですけどね。ここはやはり打線の課題ではあると思います。

 そして7回裏。
 球数は最初こそ少しかかりましたが6回までで59球と、結果的にハムも早打ちしていたので、悠長に「隈は完投するのか、それとも『抑え・川岸』を実地試験するのか」とか考えていたんですが、ここでなんと投手交代のコール。隈が6回ぽっちで降りてしまった!
 これはちょっと焦りました。たまたま中継を聴いていた友人が「放送席は驚いてるが特に情報なし」と教えてくれたのですが、それにしてもあまりにも降板が早すぎて、まさか何かあったんじゃなかろうかと心配でしょうがなかったですよ。

 そんな心配をよそに2番手・佐竹が左2人を仕留め、右にはあっさり打たれたところでグウィン登場。どうなのかなーと思いましたが、外野奥まで飛ばされはしましたが無事抑えてくれました。打者が金子だったんで怖かったんですよねー。いらんことしいだから(笑)←褒め言葉ですよ。
 続く8回の攻撃はせっかく猛打賞になった鉄平が盗塁失敗、三振ゲッツー。結局3人で終了。この人なかなか盗塁が上手くならないような……(笑)

 8回のハムの攻撃はトップに返ってまた左からなので、ここで有銘が登場。とりあえず稲葉までは有銘の責任だからねー! と祈るように見ておりましたが(笑)球数は使うものの、相変わらずの変則フォームから変な球(おい)を駆使して3者凡退。
 おまけに9回、川岸かと思ったら有銘が続投。あれ? 川岸ちゃうの? スレッジまで左だから? と思ったんですけど、結局最後まで有銘が行っちゃいました。確かに投げても肩減らないタイプですけどこの人。都合2回パーフェクトでいきなり今季初セーブですよ。
 そしてそして、隈が勝利投手になりましたよ! WBCでダルビッシュに貸しといた星(笑)を返してもらいましたよ! いや去年の投げ合いのかもしれない。どっちだ。というか、そしたらもう1回勝たないとって話ですか(笑)。

 さてヒーローインタビューは誰や? 6回しか投げてないけど隈か? 野選したけどセギか? と思いましたが画的に、または話題的に隈だろう。何事もなければ。というわけで隈が出てきました。とりあえず、どっか痛いとかではないってことだなと一安心。インタビューは場内放送なしでしたけどね……けちー!!

 ひとまず、隈は疲れが出ていての降板だったようです。自ら早めの交代を申し入れたとかで、案の定監督にぼやかれてました(笑)。ま、今日これをぼやかれるのはしゃーないですね。実際多くの人が感じたことではあるだろうと思うので。
 確かにWBCでは変則ローテになったし、そのうえ結局最後は球数めいっぱい投げてたし、多少疲れが残ってるのは仕方ないことかもしれません。が、シーズン初戦で疲れをひきずってると後が心配になります。だから今日こうやってしっかり休ませてもらったことで、次回こそはちゃんと疲れが取れた状態で臨めるようにしておいてもらいたいところです。じゃないと1年間ずるずる行きそうで不安になっちゃうし。それに今年は去年を、投球回数で上回るくらいには投げてほしいし。そのために去年(イニング数を)抑え気味に投げてたんだと思うので。
 そういう意味では、隈をちゃんと安心して休ませることのできた本日のブルペンは上々だったんではないでしょうか。よかったよかった。

 つーわけで、鷲としては結果としていいスタートを切る試合になりました。相手がダルビッシュだっただけに、価値ある1勝です。
 明日は長谷部だそうで、病み上がりというか故障明けで心配ではあるけど、ひとまずそこそこやれる状態さえ見せてもらえれば、と思います。体のこともあったけど、去年はけっこう盛大に打ち込まれることが多かったんで。

 よその球場を気にしてる暇があまりなかったんですが、それにしても俺流が中田でも朝倉でもなく(朝倉はしょうがないけど)なんと浅尾を開幕に持ってきたのがびびりました。さすが俺……。