京都駅でやっているフランス近代絵画展に行ってきた。
率直なところを書くと、入場料の割にはどうか?といったような展示内容だった。
印象に残ったのはコローとピサロの作品ぐらいだったのだが、それよりも展示会場が劣悪な環境だったかも。つまり鑑賞者にやさしくない展示だった。
普通、どんな展覧会でも100点以上の展示品があったら、来場者が腰掛ける椅子が用意されているものだ。だが、絵画展では駅ビルのテナントのような狭い部屋の宿命か、ゆっくり気軽に一息つけるスペースがなく、なんとなく落ち着かなかった。
それから暖房が強すぎたことも、いかんことでは?と思う。今日は外は風があって寒かったから、一見ありがたいようだが、寒い屋外から入館して急激に体が暖められると、頭がぼーっとなって睡魔が襲ってきて、作品鑑賞どころではなくなった。あげく睡魔をどうにかしたくとも椅子が無いと、行き場を失ったような気持ちになる。集中力が切れた状態で鑑賞しても、ほとんど絵の印象が残らない。正直、暖房の温度を下げて、ささやかでも休めるスペースをつくり、展示品を50点にし、入場料を下げたほうが、もっとより良い絵画展になるのではないか?
尤も、睡魔が襲った私の体調のことも考慮に入れるべきだろうが、ちょっとこの絵画展には疑問ばかりが残った。
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絵画展より、駅ビル室町小路広場でやっていた「秋の高校バンドフェスティバル2005」のほうが楽しかった。吹き抜けの風のせいで寒かったが、階段に座った聴衆はみな楽しんでいたし、演奏者の高校生たちもすごく楽しそうに一生懸命に曲を奏でていた。ブラスバンドってただ演奏するのでなく、ビジュアル的にも魅せようとするし、聴衆に手拍子を求める元気いっぱいのパフォーマンスに、こちらも感動した。
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