2009年も今日で暮れる。筆者が関わっている地域のたすけあい事業と介護保険事業では年中無休ということで、今日も誰かが詰めることになっている。ここ数年、大晦日は筆者が当直を担当してきたが、今日は訪問介護のサービス提供責任者達が出勤するので、今日の当直は必要ないといわれ、久しぶりの大晦日を書類の整理に費やした。しかし、この代わりは新年の1月2日に待っている。
さて今年も多くの著名人が鬼籍に入った。去年も同じようなことを書いたが、有名人というだけで筆者とは何の関わりがあるわけではない。しかし新聞に発表される有名人の墓碑銘を見ていると、同世代の人たちが随分と多い。あっ、あの人ももう逝ったのかと思わずつぶやいている。
今年の最高齢は、いわゆる有名人ではないが世界の男性最高齢者であった宮崎県都城市の田鍋友時さんが113歳で亡くなっている。
100歳以上の有名人はいないが、新聞の墓碑銘に載った人では10月に俳優の森繁久弥さんが96歳で亡くなった。女優の加藤治子さんとコンビを組んだNHKの日曜名作座はいつも聞いていた。この人を知らない人はいないくらいの国民的俳優で、生前に文化勲章を受けたが、没後国民栄誉賞も贈られた。
同じ10月に男装の麗人・ターキーとして有名な水の江滝子さんが94歳で死去した。水の江さんはずいぶん前に自らの生前葬を行ったが、その時の司会者が森繁久弥さんであった。まるで森繁さんを追いかけるようにして逝った。
ほかに俳優では、1月に牟田悌三さん、3月に金田龍之介さん、8月に大原麗子さんと山城新伍さん、10月に南田洋子さんが亡くなった。
当ブログでも書いたが、10月29日に落語家の三遊亭円楽さんが亡くなった。享年76歳はいまどき早すぎる死である。好きな落語家であっただけに淋しい。
元名古屋市長の本山政雄さんと憲法学者の長谷川正安さんはともに筆者の学生時代の名大教授であり、若き日の姿が偲ばれる。
地元の財界人では、3月に敷島製パン会長の盛田慶吉氏、4月にフジパングループ会長の舟橋正輝氏、5月に東邦ガス元会長の小川進氏と続いて亡くなっている。
音楽関係者も多くの人が亡くなった。5月にロック歌手の忌野清志郎さん、シャンソン歌手の高英男さん、「津軽海峡冬景色」を作曲した三木たかしさん、「憧れのハワイ航路」や「悲しい酒」の作詞家石本美由起さん、音楽評論家の黒田恭一さんと一気に亡くなり、その後7月に指揮者の若杉弘さん、11月に「高校三年生」「高原列車は行く」などを作詞した丘灯至夫さんが亡くなった。
その他筆者にとって忘れられない人として、KJ法を考案した川喜田二郎氏、「フジヤマのトビウオ」の古橋広之進さん、キャスターで元社民連代表の田英夫さん、日本画家の平山郁夫さんらがいる。
年の暮れに際し、心よりご冥福を祈る。