名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

東京五輪・パラ 今日開幕

2021-07-23 09:46:00 | Weblog
2021.7.23
 新型コロナの影響で昨年の夏から史上初の延期となった東京五輪は、23日午後8時から国立競技場で観客を入れずに開会式を行い、開幕する。
 組織委員会は開会に至るまでに選手二人を含めこれまでに87人の陽性者を確認したと発表した。またこの開幕に至るまでに、開会式の楽曲制作担当の小山田圭吾氏と開閉会式の制作・演出チームで統括役の小林賢太郎氏の解任が発表されている。厳しい開幕である。
 1964年東京五輪以来、57年ぶり二度目の大会には200ヵ国・地域以上から約一万一千人の選手が参加する
 開会式に参加する大会関係者は950人程度に抑えられ、天皇陛下のほか、菅首相、東京都の小池百合子知事らが出席する予定という。
 この東京五輪については今日にいたるまで、開幕すべきか中止すべきかでもめにもめてきた。コロナウィルスの感染者が増大する一方で、その抑制に歯止めがきかないというのがその理由である。東京都は昨日22日、新たな感染者が1979人報告されたと発表した。五輪開幕を前に2千人台が迫り、感染状況の悪化が深刻になってきた。国内全体でも5千人台に達し、東京のほか神奈川、千葉、埼玉など首都圏での増加が目立っている。
 こうした状況の中、各国の要人らの来日も続いている。南スーダンのニャンデン副大統領を皮切りに世界保健機関のテドロス事務局長、モンゴルのオユーンエルデネ首相、バイデン米大統領のジル夫人らが来日した。
 一方で、ここに至っても多くの個人、団体から五輪は開幕すべきではないとの強い反対意見がある。世論調査では半分以上の国民が開催を否定している。
 こんな状況の中でも今日、東京五輪は観客無しで開幕する。果たしてどんな成果が得られるのかしっかりと見守っていきたい。


新名古屋交響楽団サマーコンサートを聴く

2021-07-18 09:23:57 | Weblog
2021.7.18(日)
 昨夕(17日)、愛知県芸術劇場コンサートホールで催された新名古屋交響楽団のサマーコンサートに連れ合いと出かけた。コロナ禍もあり久しぶりの音楽鑑賞である。
 開演は午後7時、プログラムはハチャトリアンのバイオリン協奏曲とチャイコフスキーの交響曲第4番。
指揮は和田一樹(40)で東京都中野区出身、尚美学園大学作曲コース、東京音楽大学音楽家指揮コース卒業の経歴を持ち、2015年第6回ブカレスト国際指揮者コンクールで準優勝を果たした。
第1曲はハチャトリアンのバイオリン協奏曲であるが、ソリストは会田莉凡(りぼん)さん。会田さんはプログラムによると、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコース在学中に第81回日本音楽コンクール第1位に輝き、現在は京都市交響楽団特別客演コンサートマスターをつとめている。
ハチャトリアンの協奏曲は難曲であるが会田さんはこれを見事に弾きこなし、万雷の拍手を浴びた。
チャイコフスキーの交響曲第4番は、5番、6番と並んで誰もが耳にしたことのある名曲である。楽団員は若いメンバーが多く力強さはあるが、出だし、リズムに不満が残る。
コロナで久しぶりに都心へ出て、人出が結構多く感染拡大があらためて気にかかるところであったが、久しぶりに音楽鑑賞の機会を得て、爽快な夏の夜を過ごすことができた。

原爆投下後の「黒い雨」原告勝訴

2021-07-15 09:58:48 | Weblog
原爆投下後の「黒い雨」原告勝訴
2021.7.15
 広島への原爆投下直後に降った放射性物質を含む「黒い雨」を浴びたのに国の援護対象外とされた地域の84人が、広島県と市に被爆者健康手帳などの交付却下処分の取り消しなどを求めている「黒い雨」訴訟の控訴審判決が14日、広島高裁であった。西井裁判長は、原告全員に被爆者健康手帳交付を命じた広島地裁判決を支持し、県・市及び厚生労働大臣による控訴を棄却した。
 西井裁判長は、黒い雨に直接打たれた者は無論のこと、たとえ黒い雨に打たれていなくても、空気中に滞留する放射性微粒子を吸引したり、放射性微粒子が混入した飲料水・井戸水を飲んだり、野菜を摂取したりして放射性微粒子を取り込むことで、内部被ばくによる健康被害を受ける可能性があったと認定した。その上で、原告らが被爆者援護法1条3号の「身体に原子爆弾の放射能の影響を受けるような事情の下にあった者」だと認めた。
 原告側は直ちに「国、市、県は上告せず、速やかな被爆者健康手帳の配布を求める」などの声明を発表した。
 広島県原爆被害者団体協議会の佐久間邦彦理事長は「市や県は被害者と認めているのだから上告せず、一日も早く被爆者健康手帳が届くよう共にがんばりたい」と述べた。また弁護団の竹森雅泰事務局長は「一審判決を支持・強化した判決です。被爆者救済は国の義務である、原告は高齢化しており時間がないので、上告することなく被爆者と認め、被爆者援護行政を見直す必要がある」と語った。
 被爆から76年が経ち、「黒い雨」訴訟の提訴から約6年が経過し、そのうち18人がすでに亡くなっている。
 今回の裁判の見識に安堵するとともに、国・県・市は決して上告してはならない。なんの面子(メンツ)があって思い悩んでいるのか理解に苦しむ。