2007.10.31
赤福の食品衛生法及びJAS法違反事件以後、老舗の食品にかかる製造日改ざん、賞味・消費期限切れ偽装事件が相次いでいる。
整理してみると
①10月28日-船場吉兆が消費期限切れ菓子をラベルを張替えて販売していたと して、福岡市から食品衛生法違反を指摘され販売自粛を勧告された。
②10月29日-「赤福餅」に似た伊勢土産のもち菓子「御福餅」も製造日が改ざ んされていた疑いがなどがあるとして、農水省と三重県伊勢保健所が「御福餅本 家」を立ち入り検査した。
③10月29日-「栗きんとん」で知られる岐阜県中津川市の老舗和菓子メーカー 「川上屋」の馬籠店が、消費期限と賞味期限を製造日ではなく販売日を起点とし て表示、販売していたとして岐阜県は同社と馬籠店に再発防止を指導した。
④10月31日-ミスタードーナツを運営するダスキンは31日、6月から季節商 品として販売していた飲料商品「フルーティミルク」の一部に賞味期限切れの原 材料(シロップ)が使用されていたことが判明したため、同日から販売を中止し たと発表した。
⑤10月31日-赤福餅や御福餅と同じ伊勢名物の「太閤出世餅」が原材料表示を重量順に定めているJAS法に違反していた疑いがあり、三重県が31日、太閤餅を任意調査した。
とりあえずこの5社が立て続けに報道された。御福餅などは、これぞ「御福餅よ、お前もか」という言葉がつい出てきてしまう。
御福餅は、餅や包装紙などが赤福と似ており、赤福餅が販売中止になってから売り上げを急増させていたそうである。
三重県などによると①実際の製造日より一日先の日付を包装紙に表示する「先付け」②消費期限を一日延ばして改ざん③原材料を重量順に「砂糖、小豆」とするところを「小豆、砂糖」としていた-の疑いがあるという。
こうした「先付け」は現在の小橋社長が就任した1980年には行われていたといい、少なくとも27年前から日常的に行われていたことになる。 御福餅本家は1883(明治16)年創業。有限会社で従業員は25人。
もうこの世界では、どの業者も似たようなことをやっていると思わざるを得ない。明るみに出るか出ないの違いだけだ。確かに、賞味期限とか消費期限というものは極めてあいまいで、商品ごとに法令などで決まっているものではない。食品は製造量が多く、またそれを期限内に完売することは極めて難しい。売れ残りが出れば出るほど経営に影響する。あれこれ考えて売り切ろうと考えるのもむべなるものかもしれない。
表に出てしまった企業は言ってみれば見せしめなのだろう。他山の石として自らを清めよとの戒めとして受け止められる企業は生き残れる。そういう意味では、これら表に出たしまった企業は気の毒といえば気の毒ではある。
このほか、どこの企業もやっているという法令違反というものに、土木・建設企業による公共事業の談合問題がある。浜の真砂は尽きるとも世に談合工事は絶えない、と揶揄されてさえいる。
世の中、まっすぐに生きることはなんとむずかしいことか。
赤福の食品衛生法及びJAS法違反事件以後、老舗の食品にかかる製造日改ざん、賞味・消費期限切れ偽装事件が相次いでいる。
整理してみると
①10月28日-船場吉兆が消費期限切れ菓子をラベルを張替えて販売していたと して、福岡市から食品衛生法違反を指摘され販売自粛を勧告された。
②10月29日-「赤福餅」に似た伊勢土産のもち菓子「御福餅」も製造日が改ざ んされていた疑いがなどがあるとして、農水省と三重県伊勢保健所が「御福餅本 家」を立ち入り検査した。
③10月29日-「栗きんとん」で知られる岐阜県中津川市の老舗和菓子メーカー 「川上屋」の馬籠店が、消費期限と賞味期限を製造日ではなく販売日を起点とし て表示、販売していたとして岐阜県は同社と馬籠店に再発防止を指導した。
④10月31日-ミスタードーナツを運営するダスキンは31日、6月から季節商 品として販売していた飲料商品「フルーティミルク」の一部に賞味期限切れの原 材料(シロップ)が使用されていたことが判明したため、同日から販売を中止し たと発表した。
⑤10月31日-赤福餅や御福餅と同じ伊勢名物の「太閤出世餅」が原材料表示を重量順に定めているJAS法に違反していた疑いがあり、三重県が31日、太閤餅を任意調査した。
とりあえずこの5社が立て続けに報道された。御福餅などは、これぞ「御福餅よ、お前もか」という言葉がつい出てきてしまう。
御福餅は、餅や包装紙などが赤福と似ており、赤福餅が販売中止になってから売り上げを急増させていたそうである。
三重県などによると①実際の製造日より一日先の日付を包装紙に表示する「先付け」②消費期限を一日延ばして改ざん③原材料を重量順に「砂糖、小豆」とするところを「小豆、砂糖」としていた-の疑いがあるという。
こうした「先付け」は現在の小橋社長が就任した1980年には行われていたといい、少なくとも27年前から日常的に行われていたことになる。 御福餅本家は1883(明治16)年創業。有限会社で従業員は25人。
もうこの世界では、どの業者も似たようなことをやっていると思わざるを得ない。明るみに出るか出ないの違いだけだ。確かに、賞味期限とか消費期限というものは極めてあいまいで、商品ごとに法令などで決まっているものではない。食品は製造量が多く、またそれを期限内に完売することは極めて難しい。売れ残りが出れば出るほど経営に影響する。あれこれ考えて売り切ろうと考えるのもむべなるものかもしれない。
表に出てしまった企業は言ってみれば見せしめなのだろう。他山の石として自らを清めよとの戒めとして受け止められる企業は生き残れる。そういう意味では、これら表に出たしまった企業は気の毒といえば気の毒ではある。
このほか、どこの企業もやっているという法令違反というものに、土木・建設企業による公共事業の談合問題がある。浜の真砂は尽きるとも世に談合工事は絶えない、と揶揄されてさえいる。
世の中、まっすぐに生きることはなんとむずかしいことか。